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何マリスト
こんにちは。
適応障害の疑いで休職し、転職活動をした結果無事再就職することができた40代のお話です。
皆さん、私物はいくつ持っていますか?
Googleでちょっと調べると、AI曰く、日本人の所有物の数は約1万とも、3万とも言われているそうです。
メルカリの調べではその総額は1人平均182.4万円なんだとか。
私もこれまで、旅や引っ越しを経て物を減らしてきたつもりですが、冷静に考えてみると…何個かは分かりませんが、金額的には意外とそれくらいいくかも?と思ったりします。
自転車旅、徒歩旅をしていた頃は積んでいる物、背負っているものが生活の全てでした。テント、寝袋、調理器具、着替え等々。逆に考えれば、生活の全ては自力で持ち運べるんだということを旅で知りました。
それと同時に、家があること、電気があること、水があること、布団があること、安心して眠れることがどれだけ幸せなことかと、宿に泊まったり、旅を終えてからは感じることが多かったです。
旅を終えてからは宿泊業の住み込みアルバイトをしていました。基本的にはバックパックで宿に来て、着替えや私物以外は宿の設備を使う、といった感じです。
一定期間を経てから本格的に引っ越しをしたのですが、その頃に実家にあったかなりのものを処分してきました。CDやら漫画やら、昔集めたごちゃごちゃもあるものは捨て、あるものはメルカリで売り、あるものはFreeBox(誰もが自由に持ち込み、自由に持ち出せる箱。家の前に設置していました。)に入れて手放していきました。
同時期から、小さく暮らすことに興味を持ち始めます。
海外ではリーマンショックや大量消費、環境問題からタイニーハウスムーブメントが起こり、日本では東日本大震災と原発事故を経て、人々が自分たちの暮らしを再確認し始めている頃でした。
私たちはこのまま消費し続けていていいのだろうか。所有することは本当に豊かなことなのだろうか。
インターネットの発展と共に、場所に縛られない暮らしが実現しつつあったのもこの頃で、宿泊業に関わっていた間にも、仕事をしながら旅をしている外国人ゲストとも話をする機会が多々ありました。
ミニマリズム
シンプルライフ
タイニーハウス
小屋
モバイルハウス
トレーラーハウス
コンテナハウス
江戸の暮らし
シェアリングエコノミー
UL(ウルトラライト)ギア
ソロキャンプ
これらのキーワードには今も興味を持っています。
とは言えこの10数年の間で私の暮らしもずいぶん変わってきました。
地元から離れた地で腰を据え、引っ越して家も広くなり、家族も増え、同時に物も増えつつあります。
自宅(借家)をDIYしているのでDIY道具も結構ありますし、前職はものづくり系の職人だったので職人道具や資材もまだまだ残っています。
キャンプ道具も色々ありますが、幸い(?)ほぼソロキャンプなのでそこまでボリュームは無いと思います。
私物は一般的な、昔ながらの押し入れに収まるくらいです。
あとは家族で共有するキッチン周りのものや、水回りのものが色々と、本棚の本、それとガーデニング用品って感じでしょうか。
パートナーも個人部屋を持っていますが、自分よりは物が多い印象。引っ越す前はそれが目に入ってイライラしてしまっていましたが、今は個室なので見ないで済んでいます。願わくばキッチン周辺の物を減らしたいですが、そこはある種の「聖域」なのであまり過干渉になりすぎないよう気をつけています。
あとは子どものおもちゃですかねぇ。
もう遊ばなくなったものは手放していきたいですが、これも子どもに聞くと捨てちゃダメ、と言われたのでなかなか断捨離が進みません。多分世のママたちも同じ気持ちの方は多いのではないでしょうか。
年々、身の回りを整理することに対して「しんどさ」を感じるようになってきました。あぁ、これか。と。だから父親は物の整理が進まないのか、と。
親の姿を見ていると、身の回りの整理をするのもなるべく元気なうちが肝心だなと思うようになりました。
私のライフプランとしては子どもが巣立ったら小さな家に住む、というのが目標なので、その頃には一旦身の回りをリセットできればと考えています。
そんなわけで、少なくとも自分はマキシマリストでは無いものの、ゆるミニマリストにもなりきれない「目指せシンプリスト」くらいの状態に甘んじています。
適応障害やうつを抱えている方、ちょっと落ち着いてきたらでいいので身の回りの物を整理して、見た目だけでもスッキリさせてみると気持ちも楽になると思います。症状の改善にミニマリズムは相性がいいと思いますよ。