「カランコエの花」胸に秘めた思いを表すこと
高校生の自分だったら、どうしただろうか…
「カランコエの花」をAmazon Prime Videoにて鑑賞しました。
こちらの作品を観ると、LGBTQへの関心が高まると共に、自分事と捉えやすくなります。
きっとこの映画を観た後だったら、その時の行動や捉え方が、大きく変わるはず。
今回の記事では、私が本作を観た感想を中心にお伝えしていきます。
監督は中川駿さん。
2023年に公開された「少女は卒業しない」が大きく話題を呼んだ監督です。
本作は2018年に公開され、LGBTQを学ぶ教材的な側面としても鑑賞される作品です。
LGBT研修や性の多様性に関するセミナー・講演などで教材としても上映されています。
カランコエの花とは
主人公の母が好きな花です。
今田美桜さん演じる主人公が、母の買ってきたカランコエの色(赤)のシュシュを身に着けることから物語が始まります。
作中で、花言葉は、「あなたを守る」を言っていますが、他にも「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」などがあります。
とても高校生活に似合う花言葉ですよね。
また、他にも、矮性種、高性種、斑入り種、などバラエティーに富んでおり、花色も、白、黄色、ピンク、赤、オレンジ等豊富であることが特徴です。
これまた、多様性を訴える本作のテーマにぴったりな訳であります。
LGBTQと向き合ってきたか
高校生の頃って、いつでも誰かに恋してたような気がします。
しかし、私自身は、直接的に同性から思いを寄せられた経験はございません。
もしあの頃の自分が同性に恋されていることがわかったらどう感じるんでしょう…。
真っ向から否定的な態度をとってしまうのでしょうか…。
気味悪がって距離を置いてしまうのでしょうか…。
友人関係を尊重して、それなりの距離感で過ごし続けるのでしょうか…。
それとも、そんなに悪い気はしないのでしょうか…。
あるいは、受け入れてしまうのでしょうか…。
こればっかりはわかりません。
覚えていませんが、本作の一部の高校生のように、面白がったり、気味悪がったりするような態度や言葉も、あの頃は恥ずかしながらあったかもしれません。
本作を観ると、改めてそういった態度や言葉は無神経過ぎるし、浅はかだなぁと思います。
今田美桜さん演じる主人公の最後の行動をどうみるかが、LGBTQに対する理解度の、あなたの現在地であるといえるかもしれません。
LGBTQをテーマにしたオススメ作品
最後にいくつか、LGBTQをテーマにしている作品や、考えが深まる作品をいくつか紹介いたします。
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2023年7月現在公開中の作品です。
中学校にあがったばかりの二人の男の子が、登場します。
演技はもちろん、誰かを大切に思う気持ちの尊さについて深く考えさせられました。
LGBTQというカテゴリーすら、なくてもいいのかもって思っちゃいますよ。
怪物
是枝監督作品、「怪物」もかなりオススメです。
カンヌ国際映画祭にて、パルムクィア賞をしているんです。
あらゆる可能性を考慮しながら、言葉や行動を選択しようという気になりますよ。
ファイブ・デビルズ
本作も「怪物」に近しい面白さと学びがあります。
村文化とか、宗教によるLGBTQの生き辛さを考えさせられると共に、サスペンスフルなドラマも味わうことができますよ。
ゾッとしながら学べます。
そばかす
こちらは、LGBTQよりも、よりマイノリティなテーマです。
こういう世界もあるのか…!とハッとする人が多いのかもしれません。
演技も抜群です。
さかなのこ
さかなクンの人生を映画にした作品です。
こちらは、LGBTQをテーマにした作品ではありませんが、そういったものを越えた人としての誠実さとか、優しさをもってたいなと思えます。
めちゃくちゃ優しい映画です。
さかなクンをのんさんが演じたことが何だかよく分かります。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「カランコエの花」の感想や、オススメのLGBTQ関連作品についてお伝えしました。
LGBTQについて知ってたいな、関心を持ってたいな、と思う人はぜひ一度ご鑑賞ください!
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