「食人族」人喰いよりも恐ろしいものが映った作品
いったいどちらが人喰いだろうか
映画「食人族」をシネマート心斎橋で鑑賞しました。
タイトルからわかる通り、カニバリズム(人食い)ムービーです。
監督は全世界でカルト的人気を誇る鬼才ルッジェロ・デオダート。
イタリア残酷映画の最高傑作との呼び声の高い今作。
1980年に製作されたにも関わらず、今なお「食人族」に比べたらあれくらい…。と言われることしばしばなほど、ぶっ飛んだ作品なのです。
世界各国で上映禁止&フィルム没収、ビデオの発売中止など 、 40 年以上に渡って、トラブルと訴訟の数々を巻き起こしている、センセーショナルでスキャンダラスな論争を呼んで止まない映画史上最大の問題作となっております。
そんな噂は耳にしていたものの、私は今回が初鑑賞。
今回の記事では、そんな映画「食人族」の見どころや、実際のところグロさや怖さはどうなのかを解説していきます!
実際どうなのか?グロイのか?
私は結構、カニバリズム系の映画は観ている方です。
「悪魔のいけにえ」「羊たちの沈黙」「グリーンインフェルノ」「ハングリー」などなど…。
最近だとティモシーシャラメの「ボーンズアンドオール」も観ました。
もちろん、ゾンビ映画も大好物。
ゴア表現強めのホラー映画も、たくさん観てます。
最近だと「真・事故物件」とかオススメです。
そんな、それなりにグロ耐性のある私からみて、「食人族」はどうだったかというと…、
結構キツかったです。
トップ15くらいには入るかもしれません。
ここから、「食人族」のグロテスクなシーンについて詳しくお伝えします。
人喰いシーン
「食人族」では、文字通り人を食べる描写が何度か出てきます。
しかし、意外とこれらのシーンはそれほどグロテスクなものではありません。
何となく嘘っぽい感じがするからです。
石槍のようなもので、瀕死の人をこそぐシーンがあるんですが、めっちゃソフトタッチです笑
この辺は、昔の映画だし仕方がないでしょう。
内臓を食べるシーンは、人の顔が移らないので、牛とか豚のものを使っているであろうことが何となくわかりますしね。
そもそも、それほど頻繁に人喰いシーンがある訳ではありません。
では、どのようなシーンがグロくてキツイのかというと、〇〇を解体するシーンです。
〇〇の解体シーン
こちらはブログで解説します!
ジャケットのあのシーン
「食人族」のポスターやジャケットに採用されている、あのシーン。
棒に裸の女性が突き刺さってるやつですね。
あのシーンは、かなり終盤に登場します。
具体的にいうとネタバレになるので伏せておきますが、グロさよりも、かなり胸糞の悪いシーンです。
このシーンの胸糞悪さのせいで、再鑑賞を控える人も多そう。
男性や、白人至上主義に反対するメッセージがこもっているような気がしました。
グロさ以外の評価
上記で記したように、「食人族」はグロさだけでなく、社会的なメッセージも結構強くこもっていてなかなか見ごたえのある映画なのです。
また、映画の撮影スタイルに関しても、斬新な手法を取り入れています。
社会的なメッセージ
「食人族」には、カウンターカルチャーや、白人至上主義、男尊女卑に対するメッセージがふんだんに込められています。
はじめは食人の人々への恐怖に関心がいきますが、物語の真相を追っていくにつれて、その恐怖や畏怖、憤怒の思いは、別の方向に向かっていきます。
おそらく、公開時期を踏まえると、ベトナム戦争に対する批判的な思いが最も強く表れているのでしょう。
異文化の人々の国に、私利私欲のために土足入って踏み荒らすことがいかに愚かであるか。
そういった怒りが込められているように感じました。
ファウンド・フッテージ・モキュメンタリー
「食人族」はファウンド・フッテージ・モキュメンタリーの先駆けと言われています。
こちらの続きはブログで!映画好きはぜひ~↓
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画「食人族」のグロテスクなシーンや、映画作品として優れたポイントについて解説しました!
カルトムービーかと思いきや、意外と学びの深い映画です。
ストーリーもしっかりしてます!