「ブルーバイユー」国際養子縁組に関わる問題提起
映画「ブルー・バイユー」を鑑賞しました。
かなりショッキングな作品でした。
アメリカの社会問題を浮き彫りにしつつ、家族とは何か、絆とは何かを訴えかけるテーマのこもった作品です。
今回の記事では、「ブルー・バイユー」から得た学びをお伝えいたします!
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STORY
古い質感の映像
「ブルー・バイユー」は、クリアで洗練された映像とは、少し違います。
1970年代頃の、粗く煤けたような質感です。
昔の映画が、4kでリバイバルされる昨今において、逆行するかたちで、あえてこの質感を表現するのは非常に面白い!
娘役がベリーキュート!
娘役を演じる、シドニー・コウォルスケさんがとってもキュートです。
序盤の父親との関りは本当にたまりません。
しかしながら、中盤以降はシリアスな展開になりますので、それどころじゃなくなります…。
序盤とラストの健気な演技をぜひご堪能ください。
タイトルの意味
タイトル「ブルー・バイユー」は、英語だと「Blue Bayou」。
青い湖を意味します。
こちらの詳しい解説はこちらで👇👇
フルール・ド・リス
ベトナム難民の登場人物が、タトゥーを彫るシーンがございます。
リクエストは「ユリの紋章(フルール・ド・リス)」。
日本でもお目にかかること、ありますよね。
ドラゴンアッシュのジャケットでこんなのあったような。
ユリの紋章はファッションとしても人気があり、様々な意味を持ちます。
「フランス王国」や「聖母マリア」、「美しい花嫁」そして、「生命」と「死」です。
なぜ、「死」を意味するようなタトゥーを掘るのか。
ぜひ作品を観てお確かめください。
ちなみに、NOPD(ニューオリンズ警察署)のシンボルもフルー・ド・リスなのです。
これがまた作品の中では深い因果を持ちます…。
養子縁組、国外追放
アメリカでは、国外追放される方が今なお数多くいます。
犯罪を犯した人が追放されることが多いそうですが、「ブルー・バイユー」を観ると、なかなか考えさせられるものがあります。
それは、アントニオが追放される要因のひとつに、国際養子縁組が関わっているからです。
国際養子縁組は、発展途上国から、先進国へと渡るケースが多く、1980年代には人身売買にあたる危険もあり、国際的に問題視され始めました。
その結果、1993年には、「国際養子縁組に関する条約」が作成されました。
この条約によって、他国に養子として送られる子どもが、安心して安全に暮らすことができるように、様々なルールを定めています。
しかし、この条約を制定される前にやってきた人々は、手続きを忘れると、このルールに守られないことがあるそうです。
映画のエンドロールでもその代表的な例が紹介されます。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「ブルー・バイユー」の見どころを紹介しました。アメリカにおける養子縁組や国外追放について考えさせられる作品です。愛も詰まっています。
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