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【岬の兄妹】障害=病気ではない!
映画「岬の兄妹」を鑑賞しました。
個人的には、先日鑑賞した「ダンサー・イン・ザ・ダーク」よりも遥かに鬱な映画でした。
まあまあ落ち込みます。かなりダウナー系の映画です。
貧困、田舎、障害、欲、どれをとってもキツ過ぎる映画です…。
同じ監督の最新作「さがす」との共通点や、鬱なポイント、見どころや学びを深める見方を解説します!
はじめに
「岬の兄妹」は2019年公開の日本映画です。
港町、仕事を干され生活に困った兄は、自閉症の妹が町の男に体を許し金銭を受け取っていたこと を知る。罪の意識を持ちつつも互いの生活のため妹へ売春の斡旋をし始める兄だったが、今まで理解のしようもなかった妹の本当の喜びや悲しみに触れ、戸惑う日々を送る。そんな時、妹の心と体にも変化が起き始めていた…。ふたりぼっちになった障碍を持つ兄妹が、犯罪に手を染めたことから人生が動きだす。地方都市の暗 部に切り込み、家族の本質を問う、心震わす衝撃作。
もうあらすじだけでキッツいですね。でも身近に潜んでいそうな、リアリティのあるテーマです。
目を背けたいような内容だからこそ、映画にした時、メッセージ性が強くなりますね。
片山慎三監督は最新作「さがす」でも身近に潜むじんわりした狂気や恐怖を描いています。
「さがす」との共通点
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「さがす」と「岬の兄妹」は似ています。
いくつか類似点を紹介しましょう。
「さがす」をまだ観たことない方はぜひこちらの記事をご覧ください。
わたしは劇場とAmazon Prime Videoで2回鑑賞しました。
それくらい魅力的な作品です。
男女2人暮らし
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まず一つ目の共通点は、「男女2人」暮らしているという点です。
家族や親せきと疎遠で、自分たち以外頼れる人間がいない。
だからこそ、こってりしたドラマが生まれる。
その展開や雰囲気はとても近しいものがあります。
貧困
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「さがす」は大阪の西成。「岬の兄妹」は地方の漁村。
どちらもギリギリの暮らしをしています。
お金がないから、危うい行為もしてしまう…。
どちらもそんなテーマです。苦しく、悲しいです。
「岬の兄妹」の方がキツイ
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類似点の多い2作ですが、私は「岬の兄妹」の方が、はるかに重く、しんどい映画だと感じました。
片山慎三監督の作品が気になるものの、
ダウナー系の映画が苦手だという人は、まずは「さがす」から鑑賞することをオススメします。
「さがす」の方がサスペンスフルな要素が強いので、観やすいです。
「さがす」を乗り越えられたら、次は「岬の兄妹」に挑んでみましょう。
「岬の兄妹」は、貧困だけでなく、障害の要素が絡んでくるので、結構キツイのです。
しかし、ここで私は、障害=病気ではないということを、お伝えしたいです。
障害とは
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健常者や、定型発達の人に比べて、違いがある人のことを障害者だと思ってはいないでしょうか。
ノンノンノンでございます。
詳しくはブログで解説します!ヒートアップして参りました!!
逆に言えば
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逆に言えば、貧困や、生活環境において乗り越えがたい困難があれば、それもまた「障害」といえるのかもしれません。
病気や症状がなくとも、困っている人はいるのかもしれないと、優しい気持ちを持って生活していきたいものです。
ましてや、「岬の兄妹」の妹役は発達障害に分類されるものなので、見た目には困難も症状もわかりにくいです。
「そういう人もいるんだなぁ」と知った上で、行動を決めていきましょう!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
何だか最後の方は映画よりもお説教のようになってしまいましたが、おそらくこのような視座を持ってみれば、しんどい映画も多少見やすくなるはずです。
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