「EO」ロバから視れば人間の方が愚かしい
これほど、俯瞰して人間を視ることができる映画はない
映画「EO」を鑑賞しました。
監督は、ポーランドが誇る名匠、イエジー・スコリモフスキ。
第75回カンヌ国際映画祭にて、作曲賞と審査員賞を受賞していますので、今年見逃せない作品のひとつといっても過言ではないでしょう。
なんと今作、主人公はロバなのです!
そして、ポスタービジュアルは、真っ赤な中にロバの顔面のみという、強烈なインパクト!
ホラーなのか?ドラマなのか?ドキュメンタリーなのか?
かなり気になる作品ですよね。
鑑賞してみた結果、かなり心をえぐられました…。
動物や人間に対する考え方が大きく変わりますよ。
今回の記事では、不思議な映画「EO」について解説していきます!
作品概要
STORY
それではここから、映画の見どころや解説にいってみましょう!
どんなジャンルの映画?
結論から申し上げますと、「EO」はドラマ作品です。
サスペンスの要素はありません。(監督のセンスが光りすぎて、若干、ホラーめいた演出もありますが)
「EO」はロバのEOが、動物愛護法により、サーカスから連れ出されるところからはじまります。
EOは、その後一つの場所にとどまることはなく、たくさんの場所を旅することになります。
人間の愚かさを見せつける!
今作で私が一番強烈に感じたのは、人間の愚かさです。
「EO」に対する著名人のコメントの一つにこんなものがありました。
確かにロバって、愚か者や間抜けな象徴として扱われることが多いです。
でも、その瞳にはどこか憂いを感じます。
今作は賢くて素直なロバ、EOが様々な人間と出会います。
そして、彼の目線から、優しさや、愚かさ、凶暴さを目の当たりにします。
これほどまでに、俯瞰して人間を観ることができる映画はありません。
また、動物を愛することとは何なのかを問われる側面もございます。
ロバは喋るのか?
ところで、私は今作を観る前にとても気になったポイントが、EOは喋るのかどうかという点です。
それによって、結構映画の内容が大きく変わってきそうですよね。
喋るなら、ややコミカルでファンタジックな内容になりそう。
喋らないなら、ドキュメンタリー調の真剣みの強い作品になりそう。
結果、「EO」は…
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EO可愛い!
これも期待していたポイントですが、EOめっちゃ可愛いです。
賢くって、どこまでも無邪気。
可愛すぎました。
それ故に、深いドラマに化けるんですよね…。
赤の使い方がインパクト大
今作はポスターだけでなく、劇中も何度か真っ赤なシーンが出てきます。
冒頭から真っ赤でしたね。
どのようなシーンで赤が使われているかの解説はこちらを👇
音楽も絶品
カンヌ作曲賞を受賞しただけあって、音楽が大変すばらしいです。
恐らく、すべて映画音楽(今作のためだけに作られた曲)なのではないかと思われます。
クラシック調の音楽もいいのですが、アンビエント調の音楽がとても心に残りました。
もう、それだけで泣けてしまうほど、美しかったです。
ロバの〇〇〇がある?
今作で得た知識のひとつです。
ロバは○○○に使われるんですって。
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今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画「EO」の見どころを解説しました。
カンヌ映画祭受賞作品は、流石です。
映画好きなら、ぜひ押さえておきたい1本です!
ブログでは映画に関する情報をたくさん紹介していますので、ぜひ遊びにいらしてください!