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『聖なる鹿殺し』はただの胸糞映画じゃないよ

『聖なる鹿殺し』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。

本作は「二度と観たくない」「胸糞悪い」などと批評されがちですが、私はそうは思いませんでした。

登場人物たちが受け入れるのと同じタイミングで、マーティンの聖なる力のようなものを信じてしまえば、この映画はグッと楽しみやすくなるはずです。

前作『ロブスター』でも、「大事なのは、観客もまずルールに従い、受け入れてみること。そこにはユートピアとは逆のディストピアの系譜が流れている。」という文章が、公式サイトで書かれています。

これと全く同じルールに従いつつ、ギリシャ悲劇が基にあるということを踏まえて観れば、かなり観やすい作品に変わるはずです。

タイトルの意味や、スタンリー・キューブリック作品との類似点についても詳しく解説しました↓


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