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旅するビスケット。目指すはプロフェッショナル

「何かのプロフェッショナルになりたい。」


数年前からそんな考えを抱いていた。そうした希望を持ちつつも何者にもなれていなかった。その理由は様々だけれど、大きな理由の一つに自分がやろうとした事項はすでに多くの人がやっていることや、自分より格段に上をいっている人がいたということがある。


昔から負けず嫌い、また人と同じことをするのが嫌だった。人種の特性なのか日本は横並び精神を持つ人が多いように思う。言い方を変えると、そうしなければ生きにくい社会がある。学校教育でもみんなで同じことをするという場面は多々あるし、就職活動の際のスーツや黒髪に始まり、同様の装いや行動を求められることが多い。

私は就職活動の際、白シャツにスーツ、黒髪という格好がどうにも気持ちが悪くて、ピンクのシャツにスーツ、髪は何もせずとも元々赤毛なのだが、あえて黒く染めずに面接に行ったら面接官に容姿のことだけを問われて面接が終わったことがある。最終目的は就職なので、本来面接官が聞くべき質問は「これまで何をやってきたか、それにより業務にどのような貢献ができるか。」だと思うのだが、それよりも「多くの人と一緒ではない格好をしている。」という目の前の身なりにのみ着目されたことにただただ驚いた瞬間だった。


他にも、社会人になって「みんなが飲むから」と言われてお酒を許容されることや、自分の仕事は終わっているのに「先輩が残っているから」という理由で何もしないでただ会社に居残りさせられて残業(正確には残業ではないけれど。笑)させられたり、「女性だから」という理由で会社の食事会で料理の取り分けやお酌をさせられたりなど、疑問を感じる場面が多々あった。
日本にはこのように大半の人がやることを「全ての人が」と一般化して許容する場面が多い気がする。こうしたことが多かったことに加え、上司に昇進試験を受けたいと申し出た際に「君は女性だからだめだ。女性はいずれ結婚して出産をしたらいなくなってしまうのだから。」ということを言われたのをきっかけに私は海外での就職をした。キャリアを積みたくて努力してきたが、語学面でも自分より英語ができない男性陣が海外に派遣され、仕事を早く終わらせても日中机で居眠りしている上司たちの仕事残っていると帰宅を許されず遅くに帰宅する毎日に、ここにいても現状は変わらないということを痛感させられた一言だった。

いつか海外に住みたいという希望もあったので、振り返るとこれがきっかけとなり海外に出ることができたことは結果的によかったのだと思う。学生時代は資金が足りずに留学も諦めたため仕事が決まった時はとても嬉しかった。初の海外就職及び暮らしはシンガポールだった。仕事も生活も充実していたし、男女や国籍関係なく結果を出した者が評価される海外での仕事は自分に合っていた。

学生時代、留学資金はつくり出せかったが、アルバイトしたお金でいける限り旅行に出かけた。社会人になってもそれは同様で24時間のみの弾丸旅行でベトナムやインドネシアに訪れたこともある。そうして、海外は30カ国以上、国内も色々な場所に訪れた。コロナ後は脱サラしてずっと夢だった留学をフランスでした。社会人留学で訪れたフランスでは、小さな街も含めてフランス国内の多くの都市を旅した。


今は現在ライターとして大好きな食についての記事を執筆している。幼い時から食べることと文章を書くのが好きだった私には本業務は理想の職業だ。仕事は大好きだし情熱しかない。海外で働いて暮らす、色々な国に訪れる、社会人留学をする、世界の食文化について書くライターになる。時間はかかったがやりたいことは叶えてきた。

しかし最近、自分自身に関しても、もっと専門性を出したいと考えるようになった。ずっと自分が好きなこと、わくわくすることを突き詰め、専門性を出したいと思いつつ、それがなんなのかわからずに思い悩んでいた。

負けず嫌いで人と同じことをするのが嫌なのに何かをしようと考え始めると、何をすれば世間は認めてくれるのか、何であれば社会や人のためになるのかなど、変なプライドや承認欲求なども出てきて余計に自分の気持ちがわからなくなる。本来は何も考えずにただ自分のやりたいことをすればいいのに、どうしたら多くの人に見てもらえるかなど考えて自分がやりたいことよりも、何をすれば人に評価されるかなど考えてしまう。これでは純粋に自分のやりたいことはできない。

実は最近様々なことが急に起こり、人生の転機をむかえている。色々ネガティブに考えてしまいそうな今こそ、ありのままの自分で自分のやりたいことだけを好きにやってみようと思うようになった。変な見栄やプライドとは別れて「何かのプロフェッショナルになる」という長年の目標に向かうべき時だと思った。

誰に変だと思われても多くの人に見てもらえなくてもいい。自分が好きでわくわくするようなことをしよう。
自分が好きなことは、世界、食、旅などである。私はどこに行っても現地の方々の暮らしを見るのが好きだ。なので、大好きな食と絡めて海外の食文化を伝えるような何かをしたい。かつ、自分が好きなものであまり人がしていないこと。

そこで、旅に行けば必ずお土産や現地で食べるために購入し、ほぼ毎日食べている大好きなビスケットの投稿をしていこうと考えた。
そう、私はビスケットが大好きなのだ。国内海外問わず、様々なビスケットについて紹介をしていく。ビスケットの投稿はするが、ただの食レポなどにはしない。ビスケットの歴史や各国や地域の文化について話すことはもちろん、ものづくりの現場を見るのも好きなので可能であれば様々なビスケット工場にも訪れたい。


「ビスケットのプロフェッショナル」なんて肩書きは世界のどこにもないし、興味のない人からしたらなんの魅力もないだろうけれど、自分にとっては輝きしかないし絶対なりたいと思える目標である。
アカウント名のBiscuit Nomadsはノマドのように世界中を移動しながら、その先のビスケットと出会いたいという思いをこめた。旅するビスケット愛好家として色々なビスケットを紹介していけたらと思う。







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