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【愛猫に癒される】【JAK阻害薬ゼルヤンツ】自己免疫疾患(指定難病)とともに生きる (30) - JANGAN MALU-MALU! Living with an Autoimmune Disease
【愛猫に癒される】
私が体調悪くして寝込んでいると、愛猫のうみくんが、私の体調を心配して看病してくれるように、布団の中でぴったり寄りそってくれ、癒される。
2024年7月、私が50日間の人生初めての入院から退院して、新しい人生を歩み始めたのとほぼ同じ時期に、うみくんはこの世に生を受け、その後縁あって我が家にやってきた。ほぼ同じ時期に新しい人生・猫生を歩み始めたということで、なんとなく同級生のような仲間意識の感覚がある。
布団の中に入りこんでくるときのうみくんは、リラックスして喉をゴロゴロと鳴らす通称「ゴロゴロ音」を発することが常である。このゴロゴロ音、私たちに精神的な癒しを与えてくれるだけではなく、身体的な癒しの効果もあるのだそうだ。なんと、ゴロゴロ音に含まれる微細な振動が人の骨の骨密度を上げる、という研究成果があるのだ。骨粗しょう症となり、骨密度が減少するリスクの高い人を対象に行った調査によると、ゴロゴロ音に含まれる微細な振動を与えた群で骨密度が増加した、というのである。私が内服を続けているステロイドの副作用の一つに骨粗しょう症があるが、それにも良い効果があるかもしれないと思うと、愛猫と一緒に暮らし始めたことをますますうれしく思うようになった。
【JAK阻害薬ゼルヤンツ】
2025年2月5日から新たに内服を始めた分子標的薬(ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬ゼルヤンツ)は、炎症を引き起こす信号の伝達経路であるJAKと呼ばれる酵素を阻害することで、炎症を引き起こす信号が伝達されないようにする効果があり、私の抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎にも効果的に症状が改善した例があるということである。
JAK阻害薬ゼルヤンツの内服の効果か、早速、それまで毎日38〜39℃台まで上がっていた発熱は収まり、両眼の下の皮膚潰瘍は少しずつ良くなり、間質性肺炎による咳もだんだん落ち着いてきた。
2月13日の血液検査では、フェリチン値(臓器の炎症により著しく高くなる、基準値の約1.9倍)やCRP値(体内の炎症により高くなる、基準値の約1.8倍)は落ち着いてきて、改善傾向にある。一方、KL-6値(間質性肺炎の炎症により高くなる、基準値の約3.5倍)はますます高くなり、まだまだ間質性肺炎の炎症が心配であるが、症状は落ち着いてきているので、引き続き様子をみながら、今後の改善を期待したい。
2月13日からは、もう一つの新しい治療、免疫グロブリン療法(IVIg)を開始した。これについては、次回記録したい。
(つづく)
(カバー画像:愛猫に癒される)