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飼育日記「めだかのきもち」㊸ガガブタの花 が咲く🦀 アズチグモ現れる

8月のメダカ鉢。

ガガブタの花は、夜明け前にスックとステムをもたげ…

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陽が差す頃には5弁の花びらをいっぱいに広げて、夕方には萎んでいく。花火のように潔い。

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水草の旺盛な生命力に比べ、猛暑が始まった頃から、ポツリポツリと弱るメダカが続いた。寿命なのか、昼夜の水温変化や、水質悪化のせいなのか分からない。

心配した冬越しは一匹も欠けることなく春を迎えたのに、昨今の日本の夏は、水の中の小さな生き物にとっても、過酷なのかも知れない。

葦簀を掛けた60Lのベランダ鉢は、30°を大きく上回ることはないけれど、毎朝水を一部入れ替え、水草も繁茂しすぎないよう、目を配っている。餌を食べなかったり、泳ぎのおかしいメダカがいれば、引き上げて、室内の塩浴で養生してもらう。

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❗️スカビオサの花の真ん中がピピっと動いた。めしべの擬態をしていた、透明感のある小さな美しい虫…蟹のような、蜘蛛のような…君は誰?どこから来たの?

蜘蛛図鑑で調べたら(こういう時、スマホはホントに便利!)、まさしくこの形のまんま載っていた。カニグモ科アズチグモ。まさに🦀のような🕷だったんだね。これは♀で、♂はずっと小さくて地味な茶色、全然似ていない。花の側で擬態をしながら、獲物を待ち構えるのだとか。三角の仮面を被ったような顔がユニーク。6階のベランダにいつどうやって来たのかが謎。ここが気に入ったなら、ずっと住処にすればいい。夏の内に丸めた葉っぱに産卵するらしい。相棒はいるのかな?


飼育を始めて一年が経って、メダカの生涯を多少俯瞰して見られるようになった。

命が生まれれば、終わりも来る。メダカの一生は、予想以上の早送りだ。

ほのぼのとか、癒される、とばかり言っていられない。弱いものイジメもあれば、病気にもなる。卵や針子は容赦なく親メダカ達に食べられるし、弱って動けなくなれば、それまで良き同居人であったヌマエビに狙われる。

自然界の摂理、食物連鎖がこの小さな水の中で粛々と行われている。

せめて環境を整えて短い命を全うしてもらおう。

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塩浴中の一匹が、塩水を替えようとお玉を差し入れると、するりするりと思いがけないすばしこさで、逃げる。あんなにヨロヨロしていたのに。

ガラス鉢を覗く気配で、直ぐにスッと上がってくる。餌もパクパク食べられるようになった。暑さが落ち着いたら、外の仲間のもとに戻れるかな。

頑張れ頑張れとエールを送っている。

                   8.   3


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