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飼育日記「めだかのきもち」雨水🐝春の気配を感じて

霞んではいても、何となく春の空気を感じる朝。

生きものは正直だ。季節の変化を察知して、一斉に動き出す。でも飼育者の気配を察すると、シュッと水草に隠れてしまう。

冬眠からの寝起きなのに、野生の警戒心を失わずに、直ちに身をかわせるのはえらい👏天敵のいない飼育下であっても、いつ空の🦅が見つけるか分からない。いつ隣の🐈が忍び寄るやも知れないのだ。

覗いているうちに、敵ではないとわかるのだろう。水面に上がってきたところに餌をパラリ。

昨年同様、まず若魚が行動開始する。冬眠に入る前と大きさが殆ど変わらない。少しの餌をつまむだけでじっとしていて、体型、体力を維持しているのにはびっくりだ。

陽が射し 水が温む頃上がってくる

別のトロ舟の親メダカ 達はまだ寝足りないようだ。9月下旬に水草に隠れた彼らは、もう5ヶ月も姿を見せない。はたして冬を生き延びているだろうか。

3月を過ぎれば冬眠明けの点呼、トロ舟の掃除、新しい水草のレイアウトをする。春先の楽しみである。

             🌱 

メダカが冬眠中、ガラス鉢で生まれて、愛らしい姿で楽しませてくれたミナミヌマエビのベビーたちも、4月になったら、メダカと一緒に、太陽の下で過ごしてもらおう。メダカの住まいを快適に保つには、苔や食べ残しを食べてくれる、彼らの働きが欠かせない。

♂はI尾のハーレム状態
時々こうして4尾で寄り合っている
奥の♀は先の孵化から2週間で再び抱卵

毎日覗いていても、彼らは脱皮、交尾、卵が孵化して母体を離れる瞬間は一度も見せてくれない。

人間が踏み込めない、未知の部分であり続けるのも、生き物の魅力かも知れない。

3センチほどの親エビと 5〜8ミリのベビー
孵化が早かった稚エビ 1ヶ月でようやく1センチほどに

抱卵から見守りを続けてきた今、彼らを単にメダカの同居人と見ることはできない。

こんなに小さく生まれて、健気に生きようとしているエビ達にも、メダカ同様、快適な環境で命を全うしてもらいたいと思う。

水の中が勢いづく、2度目の春はもうすぐだ。

2.  19


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