(H20) 中国で約1500万ユーザーを抱える育児メディア「Babily」が10.5億円調達、ユニ・チャームからカーブアウト (2020.5.28) by masumi ohsaki より抜粋加筆しました。
⑴ 中国で育児メディア「Babily(ベイビリー、中国名は贝贝粒)」を展開するOnedotは5月28日、総額10.5億円の資金調達を実施したことを明らかにした
Onedotは、
もともとユニ・チャームとBCG Digital Venturesの共同プロジェクトとしてスタート。
両社が出資する形で、2016年12月に創業されたスタートアップ。
2017年より中国でBabilyを展開しているほか、
そこで培った知見を活用して日系企業の中国向けマーケティング支援事業などを手がけています。
⑵ Babilyは子育てや家族生活に関するさまざまなナレッジを扱う分散型の育児動画メディア
自作のショートムービーを中国国内のSNSや動画プラットフォーム、そしてWeChatなどのミニプログラム上で展開。
1500本以上の動画コンテンツを配信していて、
各メディアのフォロワー数は合計で1500万以上に及ぶ。
中国国内では、Babilyは後発にはなるが、
「短尺動画×分散型メディア」スタイルを採用することで20〜30代の若い世代を中心にユーザーを獲得。
⑶ アプリについて
「中国ではここ数年で育児の方法の最新情報を求める人が増えている状況の中で、その人たちが普段接しているメディア上にキラーコンテンツを提供できたことで成長できた。
開始初年度がちょうどWeiboがショートムービーに力を入れた時期と重なり、そこに離乳食のレシピなどのコンテンツがマッチした。
翌年には中国内でTikTokが大ヒットするなど、
育児トレンドの変化とメディア・コンテンツの変化の波に上手く乗れたのが大きい」
「既存のプレイヤーは10年以上前から運営しているところも多いため、中にはコンテンツが古くなって最新の情報やフォーマットに対応していないものもある。
Babilyの特徴は、
動画ベースのコンテンツが中心で、ミニプログラムへの対応もいち早く取り組んでいること。
20〜30代のユーザーは、
長文のテキストよりも短い動画での情報収集に慣れていて、その方がストレスがない」
「BabilyはもともとSNSに強く、
そこからミニプログラムにもユーザーを呼び込むこめると考え、今はその開発にかなり力を入れている」(鳥巣氏)
現在同社には約50名のメンバーが在籍しているが、そのほとんどが上海在住。
日本発のプロジェクトから生まれたスタートアップではあるものの、中国現地に特化する形で事業を成長させてきました。
直近では、以下の売上が拡大。
①広告やECなどBabily経由
②BtoBのデジタル戦略構築やサポート
③越境ECの運用支援
中国現地特化型からスタートアップする日系ベンチャーを応援します。