(H38) データサイエンスとデータマネジメントの関係がよくわかる!-1 (2019.7.30) by 須賀優樹 より抜粋加筆しました。
⑴ データサイエンスとデータマネジメントの違い
私は、「データサイエンス」と「データマネジメント」の関係性を分かりやすく例えるために、以下に呼びます。
「料理と冷蔵庫」
料理に例えると以下です。
①データ:食材そのもの
②データマネジメント:食材(データ)を冷蔵庫に入れて保存しておくこと
③データサイエンス:食材を使って料理をすること
⑵ データサイエンスとは
「データを使って、現実の出来事を明らかにしようとする」試みのこと。
つまり、
「データから何かしらの意味見出す」ということがデータサイエンスの役割、ということになります。
⑵ 「データサイエンスはデータ分析の考え方や技術の一部」と言える
「データ分析」というものは、
マーケティング・リサーチのような、「取れたサンプルのデータを分析して、その結果から全体を予測する」という分析においてはとても有効な手法です。
しかし、「データサイエンス」は、
これまで行われてきたデータ分析の考え方や手法とは、根本的に異なる概念で成り立っています。
例えば、現在のデータサイエンスでメインとなる手法に、「機械学習」というものがあります。
これは文字通り「機械に学習させる」ということで、
これまでの統計学では平均や分散、相関と言った観点でデータの特徴を人が把握していました。
機械学習では、
すべてのデータをアルゴリズムに渡せば、すべての特徴をもったまま計算を実行できるのです。
これまでとは桁違いの複雑な判断や精度が出せる、
というのが「データサイエンス」と言えます。
よって、データサイエンスを活用すれば、
以下ができるため、ビジネスに活用することができれば非常に大きな「価値」を生みます。
①これまでのデータ分析手法では発見できなかったデータの特徴
②モデリングなどをすること
⑶ データマネジメントとは
「データをビジネスに活かせる状態を継続的に維持し、さらに進化させていくための組織的な営み」
簡単に言うと以下です。
「データをビジネスに活用するために、色々な人が協力しながら取り組んでいきましょう」
情報通信白書によると、
データ利用における課題を見ると、課題のTOP5は以下です。
❶データ利用による費用対効果が分かりにくい
❷データが散在していて分析できない・しにくい
❸分析・利用する体制が社内にない
❹どのように利用してよいか分からない
❺データの分析・利用に費用がかかる
顧客情報、商談、日々の顧客とのやり取りなど、
各社員に点在している、企業情報を「経営を左右する資産データ」へ変えて、統合管理していきます。
それにより、小さい変化のうちに、素早い対応が可能になります。
①トラブルの早期回避
②チャンスを見逃さない
③社員の突然の辞職
業務デジタル化の次に来る?