(H59) 中国のリアルを伝えることこそ、北京育ちの私の我が使命-2 (2020.6.2) by 夏目英夫 より抜粋加筆しました。
⑶ 中国のリアルを伝えることこそ我が使命
大学院進学後は、自分の中である重要な決断を下すことができた。
「“日中交流事業”に携わること」
悩んでいるよりも、行動することで、自分が理想とする方向に導いていけばいい
――そんなふうに考えられるようになりました。
そのためには、下記こそが相互理解に役立つと考えました。
①中国のリアルな姿を文字で伝えること
②実際に中国を訪れ体感してもらうこと
日本と中国は経済的な結びつきを強め、お互いにとって欠くことのできない存在となっているのに、
歴史的・心理的な溝は完全には埋めることができてない。
地理的にも、文化的にも最も近しい国であるのに、どこか遠い存在なのです。
これからの「日中新時代」を築き上げるのは、
今を生きる私たち世代の使命だと思います。
⑷ 高校生が中国を訪問するサマープログラムを企画
大学院在学中の2018年、
大切な友人である伊藤誠、有満勇人と共に、日本の高校生にリアルな中国を体験してもらうサマープログラムを提供する団体「Dot STATION」を設立しました。
高校生を中国に招き、以下が目的。
「偏見のない目で中国を見る、中国で自分の力を伸ばす、そのためのキッカケを作る」
プログラムには2018、19年の2回で、23人の高校生が参加。
高校で米国、カナダ、英国などへの留学を経験した学生も多く、世界経済のけん引役となりつつある中国を自分の目で確かめようという好奇心と問題意識に満ちていた。
プログラムに参加したことがきっかけとなって、
中国の大学へ進学した学生もいます。
日本のメディアではあまり報じられることのない等身大の中国を体験できるよう、「テクノロジー」「起業」「政策」を軸にプログラムを構成。
Ⓐ動画サイト「TikTok」で日本の若者にもおなじみの世界最大のユニコーン企業・バイトダンス本社の訪問
Ⓑ起業家との交流会を開催
Ⓒ在中日本国大使館では、現役の外交官から、中国側から見る日中外交について話をしてもらい、別視点から物事を考える学びとなった
日本と中国の相互理解を深めたいという熱い思いに共感して、多くの方の支援を得ることができました。
たった1週間のプログラムだが、
参加者が自分の目で見て、多くのことを感じ成長しているのを実感できたことが何よりの収穫でした。
日中両国は、協力し、協調することで、共に成長することができる
―そのことを最も伝えたかった。
昨日、有満勇人さんから連絡をいただきました。
Dot STATIONは、3人の以下の思いを根底にできた団体だそうです。
「日本人に偏見のない目で、中国を見てほしい」
どんどん海外を知る日本人が増えていって欲しい、
と思います。
世界を知らずに日本で巣ごもり状況を続けていては、
日本人はもう生きていけない。