【読書】ひとり広報の戦略書|仕事も情報収集もこれで学べる
自分のメディアを持って自分の作品を公開するとなると、宣伝が大事です。しかし本職がマーケティングや営業、広報ならまだしも、開発の私はマーケティングを多少かじったことがある程度です。
というわけでマーケティングの本を最近は読み漁っているのですが、調べている最中に広報の本も見つけました。一人広報って、アマチュアクリエイターがまさしくそれじゃん!と。
それでは振り返ってみましょう。内容がとても広いので、気になったところをピックアップします。
ターゲット層は広報だけない
本書のメインターゲットは一人で広報の仕事をしている人です。読者が広報の職に就いていることを前提として話が進んでいきます。
しかし冒頭の部分で経営者やフリーランスなど仕事の獲得が必要な立場の人や、自分で作品を公開しているクリエイターも対象としています。
こういう人たちも広報をして自分の仕事・作品を知ってもらい、受注につなげていく必要がありますから。アマチュアクリエイターをやっている私も同様ですね。
広報の仕事は広い
私がこの本を読む前の広報の仕事のイメージは、ホームページの更新、SNSの運用、プレスリリースの作成などでした。しかしイベントの企画なども本書には登場します。
新製品・新サービスの発表見たいな解りやすいネタがないなら、社内の情報を探したり、他社とコラボしてイベントを行なったりするのですね。
特にコラボについては本書の後半に人脈構築の話も出てきます。私のようなエンジニアの仕事ではあまりない話ですが、広報の世界では人と会って情報交換したり、最近関心があることから企画を立てたりすることが重要なんだなと感じました。
これが営業の人だと、顧客との接待から顧客の内部事情や課題を引き出して、次の提案の材料にしているのかもしれませんね。
私の場合は顧客と話して課題を引き出し、それを解決する方法を考えるのが仕事ですが、人脈を築いたり、コラボにつなげたりは仕事の範囲外なので考えていませんでした。
本職でそういうことをやるのは難しいと思いますが、プライベートでは積極的にやってみるといいのかもしれません。そういえば若い頃はイベントを企画するのが好きでした。結婚してから企画をやらなくなったなぁ。
またメディアに取り上げてもらうためには粘り強さが必要と感じました。就活や転職活動のように何度もNoをくらうと覚悟した方がいいのでしょう。返事があるだけありがたいくらい厳しい世界のようです。これは専門外の人には解らない世界ですね。
インプットは目と耳で行う
私は今までインプットといえば読書やネットでの情報収集など目で行うものを中心にしていました。
しかし本書では目と耳を使い分けることが書かれています。ネットラジオなどもありますし、移動中に書籍の音読を聞くという話も聞いたことがあります。なるほど聞くという方法も有効活用するといいのですね。
本書では家事や美容の時間は耳でインプットすると書かれています。今やっている作業で見る対象があるのなら、耳でインプットすればいいのですね。
私の場合は食事を作っているときと食事中はTVを付けています。一方で考え事に専念する時間も欲しいので、あえてインプットをしない時間を設けています。
とはいえ耳でのインプットはあまり意識していなかったので、取り入れられる内容を考えてみたいと思います。
終わりに
本書の内容は多岐に渡ります。広報の方はもちろん、経営者やフリーランスなど仕事の受注や自社・自分のアピールが必要な立場の人、作品を作って販売や公開をしているクリエイターも、企画やアピール方法などで参考になることがあると思います。
一度で頭に叩きこむことは難しい量の本なので、悩むたびに読み返してみたいと思います。