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働きやすい職場と働きづらい職場の違いが解った
私は転職回数が多いです。望んで転職したわけではなく、落ちこぼれだからトラブルが尽きなくて辞めるかクビになるかして、転職回数が増えました。
これは一見悪いことのようで、実は色々な職場を経験できたといういい面もあります。
その中には働きやすい職場と働きづらい職場がありました。
そして最近、心理的安全性の本とティール組織の本を読んで、働きやすい職場と働きづらい職場の違いが解りました。
今回はこれについて書いてみようと思います。職場が働きづらくて悩んでいる方の参考になればと思います。
心理的安全性から解ったこと
心理的安全性とは
今まで経験した働きやすい職場と働きづらい職場を振り返ってみると、その違いは心理的安全性にあることに気付きました。
心理的安全性とは誰もが率直に意見を言えて、自分らしくいられる組織文化のことです。
会社という場所は普通は会社や上司の命令に忠実であることを求められ、口答えすると説教されます。そして自分らしくいることではなく、職業人らしくいることを求められます。
つまり心理的安全性とは一般的な会社の常識と対照的なのです。
心理的安全性の詳細については別途記事を書いていますので、是非読んでみてください。
働きやすさに大きな影響を与える要因は心理的安全性
私自身が働きづらいと感じた職場には、心理的安全性がありませんでした。
黙って上の言うことを聞け、上下関係は絶対だ、仕事とは言われたことと決められたことをやることだと説教されたものです。残業も多かったです。そして失敗する度に厳しく長時間の説教をされました。
一方で働きやすいと感じた職場では、意見を言うことが許されるどころか、意見を言わないと存在価値がないくらいでした。
でも自分らしくいられますし、失敗しても説教されることはなく、再発防止さえ気を付ければいいという職場でした。
どちらが働きやすいかは明らかだと思います。
働きやすい職場の方が仕事のスキルや売上が高かった
かといって後者の方が生ぬるいわけではありません。むしろ後者の方が1人当たり売上も仕事の難易度(求められる技術力や専門性)も断然上でした。
仕事は根性論じゃないのですね。沢山残業して厳しく説教され、厳しいルールの元で仕事をしたらスキルが伸びるわけではないのです。
むしろ毎日定時で説教もなく、ルールも緩くて自由奔放な職場の方が、技術力や専門知識が圧倒的に高く、1人当たり売上も圧倒的に高いので不思議です。
働きやすい職場については他にも色々とブログに書いています。職場の働きづらさに悩んでいる方は読んでみてください。
ティール組織から解ったこと
ティール組織とは
ティール組織とは、現場の従業員が管理職のように色々な意思決定を行い、管理職というレイヤーが存在しない組織です。これは自主経営と呼ばれています。
またティール組織では公的人格と私的人格という境界線もなく、みんなが自分らしく働くことが普通となっています。それゆえ多様性ももちろん認められています。
そしてティール組織では利益が目的ではなく、利益は結果と捉えられています。存在目的の達成のために活動するのです。存在目的とは社会的意義のあることです。
つまりティール組織は従業員を信頼して、従業員の裁量に任せているのです。
従来型の組織は従業員を歯車としてコントロールします。それとは逆のことをやっているのがティール組織です。
ティール組織については別途記事を書いていますので、是非読んでみてください。
ティール組織の要素も働きやすさに影響している
今まで経験した職場の中で、働きやすい職場は会社から信頼されて色々任せてもらえる職場でした。
逆に働きづらい職場は、会社が従業員を怠惰で厳しく管理しなければいけないものだと疑ってかかる会社であり、言われたことと決められたことだけをやれという会社でした。
自由な職場の方が気が楽です。裁量がある職場の方が、自分が認められていると感じられます。
従業員は怠惰で厳しく管理しなければいけないという会社では、悪者と決めつけられていると感じられ、とても不満です。むしろ真面目にやってはいけないのか?と腹が立ちます。
こう考えると、自由や裁量、信頼などは働きやすさに大きく影響していると感じます。
そもそも自分を疑ってかかってくる人や会社を信用できますか?返報性の法則ですよ。
マイクロマネジメントをする会社は働きづらい
つまりティール組織のように自由奔放な職場は働きやすく、従来型、特に昭和とか20世紀型と言われるマイクロマネジメントの会社は働きづらいのです。
従業員を怠惰なものとしてマイクロマネジメントをする経営者や管理職は、論文によると自分に自信がないそうです。
これはとても納得できます。上手くマネジメントできないから、従業員を細かく管理しないと心配で仕方ないのです。
そして上手くマネジメントできないからKKDや根性論に頼り、結果的に残業も説教も多くなるのです。
マネジメントをやってみれば解りますが、戦略さえ上手くできていれば、人に任せればなんとかなります。むしろ他人は自分が知らない知識やアイディアを持っているものです。
それを疑ってかかるから色々とこじれるのだと私は考えています。
終わりに
心理的安全性の本とティール組織の本を読むまでは、世の中には働きやすい職場と働きづらい職場があるけど、そういうものだくらいに思っていました。
しかしこの2冊の本を読んだことで、働きやすい職場と働きづらい職場の違いにとても納得できました。
もしあなたが今の職場が働きづらいと感じているなら、心理的安全性の本やティール組織の本を読んでみてください。納得できる理由が見つかるかもしれません。
そうなれば次の職場探しにも役立つでしょう。
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