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エッセイ138. 妄想の畑


今朝もペットボトル3本に液肥を加えた水を作り、
二階、居間、庭の植物のケースに足して歩きました。

夫はお弁当を持って出勤。この頃は週に3回会社に行きます。

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油淋鶏・ブロッコリースプラウト・ケチャねじパスタ・ポテサラ
ズッキーニ網焼きニンニク味噌・市販海老しゅうまい
ミディトマト・胡瓜糠漬け



夫のワクチン接種は二ヶ月後ぐらいになりそうですが、
そうなったら毎日通勤するようになるかもしれません。
2020年2月から、家の中に人の気配のあることが多くなっていたコロナの日々。
また一人になると、調子が狂ってしまうかもしれませんね。
慣れるのに大変そうです。


お弁当の写真を見て、畑塾に行っていた当時は、
自作の野菜を、結構お弁当に入れていたのを思い出しました。
今の季節だと、トマトは中玉とミニトマト。
茄子・きゅうり・ズッキーニ・モロヘイヤ・ピーマン・セニョリータ。
セニョリータって、扁平な形のカラーピーマンです。
それからかぼちゃと大葉など。
水耕栽培はまだやっていませんでした。
もちろん、家族四人(当時)が毎日食べるには全然足りませんが、
物によっては、ばっかり地獄
=きゅうりなどが一時期にたくさんできすぎる、
というのを初めて経験しました。
オクラときゅうりは、数日行かないと育ち過ぎて、
折り畳み傘ぐらいになってしまい、びっくりしたりしました。

今日は 懐かしい昔を振り返ってみたいと思います。
Facebookで今日、2014年の今日に投稿したものが上がってきたからです。


2017年は畑塾の2年目。
この塾が、地主さんに「土地を返して」と言われて 
3年目が終わった時に閉塾になるとは知るよしもなかったころです。

仕事もとても少なかったので、できるだけ毎日、
水やりや草取りに通っていました。

夕方 草むしりで大汗かいたあとは、ご褒美として缶ビールをコンビニで買い、帰宅すると、着替えもそぞろにプシ〜! とやっていました。
一生で一番たくさん蚊に刺されました。
本当に本当に、楽しかったです。

我が家の庭は地面が硬く、土に鋤(すき)の刃が立たないため、
畑塾当時も、自宅では細々とプランターでやっていました。
でも、家では塾の先生の指導も手助けもありませんから、
上手にできずに枯れてしまったり、ひょろひょろになるものが多かったです。

先生に相談すると、

ズッキーニ?
な〜んでまた家でズッキーニなんかやるのかねぇ〜。
葉っぱばかり大きくなって、なかなかうまくできんがね〜。
しょうがない、畑に持って来や〜

などと笑われて、お言葉に甘えますと、先生が上手にいい場所に植えてくれて、受粉も、蜂が飛び回ってやってくれるので成功し、
急にたくさん収穫があったりしました。



当時の写真です。

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ズッキーニ。雄花が散々咲いた後 雌花が咲くため、なかなか受粉が難しい。
あと、スペースがすごく要ります。自宅では無理でした。


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かぼちゃは本当は地面を這うのですが、スペースがないため(とはいえ、4畝ももらっていた)ネットに這わせます。これはたくさん収穫がありました。


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家から持ち込んだパッションフルーツ。畑に移して初めて実がなりました。


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夏中さんざん実をつけてくれた茄子。
秋になって先生が上手に切り戻しをしてくれたため、
第二弾で、涼しくなるまで食べ続けることができました。


さて、名古屋市内を歩いていると、古い公団があります。
敷地が広く、敷地内に小さな畑がぎっしり並んでいることがよくあります。
私も好きですので、みなさん上手だなぁ、よくできてるなぁ、と、
感心しながら通り過ぎています。

以前 我が家の前に、とてもお金持ちのご夫婦が住んでいらっしゃいました。

1階が、車が4台入る駐車場で、その上に3階建てのお家が建っています。
ときどきよんでいただいて遊びに行きました。
そのお宅の外階段を上がって、玄関まで行きますと、その前一面、
駐車場の屋根の上部分が、なんと、畑でした。
ちゃんと土が入っています。
土というのはとても重いものですし、水捌けも大事ですから、
お好きな畑が自宅でできるように、特別に頼んで設計してもらったのでしょう。十畝以上あったと思いますが、いつも野菜が育っていて壮観でした。
蚊もほとんどいないというお話でした。
今住んでいらっしゃる人は、畑をどうしたかしら。
本当に心から羨ましかったです。


私は妄想に浸りました。

私に、会ったこともない遠縁のおばさんがいたとします。
身寄りのないおばさんが富豪専用の施設で幸福に亡くなったあと、
遺言状が出て来ました。

そこには、

「小さい頃可愛がっていた姪のT子に、このお金と、
目黒区内の別宅をもらってほしい」

と。

T子とは私の母ですが、
とりあえず自宅はあるので、tamadocaが住んだらどう?
と言うのでした。
この目黒区の別邸には、屋上に畑があり、半分が温室です。

会ったことのない遠縁の大叔母様、ありがとうございます!
私は蚊にもあまり刺されず、害虫に煩わされることもほとんどなく、
仕事の隙間時間にしょっちゅう屋上へ上がって、野菜の世話をするのでした。
広いので、ズッキーニも大丈夫だし、かぼちゃも地を這えます。
お盆には、自宅で育てたホウズキをおばさんの仏壇に飾り、
自宅で育てたきゅうりと牛で、馬と牛を作っておばさんに感謝します。

・・・・この妄想は、なかなか良いです。

入力しているだけで、思わず笑みがこぼれていますから。




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ガラパゴス諸島から来た日本語教師 tamadoca
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