見出し画像

エッセイ523.久しぶりの虫害(駄)(注意)

畑を自宅でやっていたときと、コロナ禍でたくさん水耕栽培を屋内でやっていたときは、それぞれに特有の虫との、仁義なき闘いがありました。

今日は久しぶりにあった虫についての話を2つ書きますので、
すみませんが、苦手な方「女性飛行家」の話が終わったら読みやめていただければと思います。


昨日という日は、慌ただしく始まりました。

朝、元気よく出て行った夫のあとに、ぽつんと残るお弁当箱。
今なら間に合う。
引っ掴んで駆け出し、しばらく走ると後ろ姿が見えて来ました。

夫!
夫ってばよ!

と呼んでも、ヘッドフォンをしているので聴こえないようです。

ちええ〜い、もう!

と思いながら追いついて、背中を叩くとすごくびっくりしていました。

間に合うタイミングでお弁当忘れに気がつくのは稀で、大抵は間に合わず、
忘れられたお弁当は私がお昼に食べるか、夫が夜に食べています。

夫がお弁当を忘れるたびに思い出すのがジーン・バーテンさん。

NZのオークランド空港に、NZ出身の女性飛行家、ジーン・バーテン女史の銅像があるのですが、私はこれを見ると、お弁当を忘れた夫にお弁当を渡そうと、走り出した妻にしか見えないのですが、皆さんはどうですか?


ジーン:ほっとけ
すいません


普段じーっとしている私が、走ってまで届けた弁当をしょって夫は出勤していきましたが、それはこれ。



はい、以下を読むと虫のことが出て来ますので、どうぞ閲読ご注意ください。
平気な人だけご入場くださいね。


その日、その後の私は、5レッスンを終え、下北沢の本多劇場へ向かいました。
ナイロン100℃による「江戸時代の思い出」を見るためです。

休憩の15分を除いても3時間たっぷりのコメディ。
ずっと笑いっぱなしで顔が疲れました。
こんなお芝居が大好きです。

ところで、その休憩時間になるよりも30分ぐらい前の話。
なにか足首がゴソゴソします。
嫌だったけど手を伸ばすと、指に触れるものがありました。
暗いので、何かはわかりませんし、知りたくもない。
でも、片方の靴で、何かを感じる部分を触ると、やはり移動する。
思い切って捕まえようと探ると、なにかとげとげしたものも感じる・・・
いやん!
これがGなら、触られればすぐに逃げていくと思うのですが、これは何となく位置を変えて、やがてふくらはぎに登って来ました。
しかたないので私は履いていたパンツの裾をできるだけ両手で絞るというか、脚に沿わせて、万が一でも「それ」が脚を、それ以上登ってこないようにしました。
しかし気になる。
しかし、気のせいかと思ってちょっと探ると、やはり何か動くものに手が触れます。

黄金虫・アブラムシ・ハダニ・小蝿・ダンゴムシ
蚊・ナメクジ・ネキリムシ・カミキリ虫

・・などとつきあいのある私ですが、コロナ以降は虫たちとはあまりふれあいがなかった。
それだけに、久しぶりの「これ」はものすごーく嫌で、休憩時間に客電がついた時はほっとして、すぐに立ち上がりました。
・・・あら、いません。
なんだ、気のせいか
と思ったら、パンツの裾あたりから、何かがポトンと落ちて来ました。

いたんだぁ〜。

写真を撮って帰って調べたら体調4cmはあろうかという、キマダラカメムシか、クサギカメムシようです。
(見たい方もいらっしゃるでしょうが、載せるのは遠慮しますので、ご興味があったら検索してみてください)

そのときは、この後、私以外の人に踏まれても可哀想だし、私みたいな思いをする人がいてもと思って、パンフレットにそうっと載せて階段を降り始めました。外に出そうと思ったのです。
そうしたらこの子はいきなり飛び立ち、ブーンと、どこかへ行ってしまいました。
なんだ、今飛ぶなら、私の脚に登ってこないで欲しかった・・・
あ、そうか、暗いから飛びたくなかったんだね。

でもそんなこと言ったら、この前行った「テアトル新宿」では、かなり大型の甲虫が明るいうちから飛び回っていて、映画が始まっていてもスクリーンの前を横切っていました。
あれは暗くてもよく飛んでいました。
人物の顔に近く飛んでいたりすると、ものすごく気になりました。

さて、私が普通よりも甲虫が嫌いなわけは、あの者どもは、飛ぶ時は背中に生やしている硬そうな艶のある2枚の丸っこい羽をカパっと開いて動かさず、その下に普段はしまっている薄い羽根を出して動かして飛ぶからです。
あれが嫌な人って意外と多いのではないでしょうか。

可愛い声を出しているデンボ(「おじゃる丸」の友達)だって、飛ぶ時はあれですから。

本多劇場から帰って来て、今も、思い出したりこうして書いていると、まず頭がむずむずしてきます。そして、ふと、体の一部が幻想のむずむずを感じ、
まだなんかいるの?
と、立ち上がりそうになります。

では、最後に一つ、良い話で締めくくりましょう。

我が家は私がかなり気をつけているので、台所由来のショウジョウバエはほぼいないのですが、いただいた 植木がありますので、どうしてもクロノミバエやキノコバエが時々います。
しばらく前に、キング・オブ・不動産営業マンのU氏と我が家でお茶をしていたら、どうしても退治しきれなかった一匹が顔の周りをフラフラ飛び回るので、何気にさっと手で取ったら、

夫:あっ!
Uさん:あっ!

と、びっくりされてしまいました。

なんか、剣豪みたいですね(お箸でハエを捕まえる人)、と褒められて嬉しかったけど、U氏には、

僕はさすがにゴキブリや大きい方の蝿は、手では無理です。
コバエも無理かもしれません。

と言われました。

いえ、私も手で捕まえられるのは、コバエまでですよ、Uさん。


下に、なんか秘密兵器をしまっておいて飛ぶような甲虫の写真を載せますので
気をつけてください。









サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。