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美学堂の空想レビュー 映画【オール・リセット-桃太郎episode0-】
”空想レビュー”とは…
映画でも、TV番組でも、小説でも、なんでも…、
まずは空想作品をイメージする。
そしてその作品が実際にあるという想定で
その作品レビューを作るという試み。
それでは、今回の空想レビューのはじまり、はじまり~…。
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映画「オール・リセット ~桃太郎 エピソードZERO~」
本作は未来を舞台に人類の存亡を賭け、鬼と戦う壮絶SFバトルアクション。
2XXX年。突如、現れた鬼の群れ。鬼は狂暴なだけでなく、あらゆる生物を鬼と化す、厄介な<ONIウイルス>を体内に宿していた。全生命滅亡の危機。
前半では、生き残りを賭けた人類と鬼との壮絶なバトルが展開される。だが戦況は人類にとって絶望的。もはや生き残っているのは、若き技術者・猿沢桃真(さるさわ とうま)、桃真の妻で考古学者の雉代(きじよ)、そして生れたばかりの男児のわずか3名と愛犬のドーベルマンだけに。追い詰められた桃真は"今の世界"に見切りをつけ、開発中の<時空転送カプセル>に乗り、異次元世界への逃避を計画する。一方、雉代は古文書から鬼の起源が平安時代にあることを突き止める。ついにカプセルは完成。しかし、桃真は、すでにONIウイルスに感染していた。ドアの外に迫る鬼の群れ。桃真は「雉代と子供だけでも」とカプセルに促すが、雉代は拒絶する。雉代も感染していたのだ。しかし、男児と犬は感染していなかった。
「この子たちは抗体を持っている! この子たちが最後の希望だ!」
桃真と雉代は互いに頷き合い、我が子と愛犬を “桃色をしたひと抱えもある球体” のカプセルに乗せ、平安の世に転送する。我が子が、鬼の起源を断ち、歴史が変わることに期待して…。
精巧なVFXで描かれた未来世界と極彩色美しい平安シーンも必見だ。
(ネタバレ)
桃色のカプセルは平安時代のとある川に着水。
ドンブラコと流れ出すシーンで映画は終わる。