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フィレンツェの約束『冷静と情熱のあいだ』
『冷静と情熱のあいだ』は、辻仁成と江國香織による恋愛小説で、1999年に出版されました。この物語は、月刊誌で江國香織が女性の視点から、辻仁成が男性の視点から交互にストーリーを書き進める形で連載されました。連載が完結すると、江國のパートは「Rosso(ロッソ)」として赤い装幀で、辻のパートは「Blu(ブリュ)」として青い装幀で、それぞれ別々の単行本としてセットで発売されました。
この小説は、イタリアのフィレンツェとミラノを舞台に、かつて深く愛し合ったが別れた二人の主人公、あおいと阿形順正の物語を描いています。あおいはミラノで新たな人生を歩み始めていましたが、順正は彼女を忘れられずにいます。10年前の約束を胸に、再びフィレンツェでの再会を期待する心情が描かれています。
また、この小説は2001年に『冷静と情熱のあいだ Calmi Cuori Appassionati Between Calmness and Passion』として映画化もされており、竹野内豊とケリー・チャンが主演を務めました。映画は原作の小説とは異なる部分もありますが、同じく深い愛情と切なさを感じさせる作品になっています。
⇩冷静と情熱のあいだ Blu&Rosso (角川文庫)
この作品は、恋愛の甘美さと苦さを描いた物語として、多くの読者に愛されています。