【農】東京生まれのイチゴをご存じですか?
こんにちは、つちいじりです。
今日は東京の一次産業について書きます。
食料自給率0%の東京都
東京都の食料自給率は最新統計(令和元年度)でカロリーベースで0%になりました。
全国ワーストです。次いで大阪府(1%)、神奈川県(2%)です。
その前年の平成30年度は東京都も1%ありましたが、ついに0%になってしまいました。
ついに東京での農業は消滅してしまったのでしょうか。
いいえ、違います。
実は、生産額ベースでは3%を維持しています。
カロリーベース<生産額ベース
東京都の人口1396万人(2021年)
勤め先や学校が東京都で近県から通う人を含めた昼間人口では1592万人
上記からもわかる通り、東京都は全国で圧倒的No.1の消費地です。
それに対して東京都の農地面積は総面積のおよそ3%しかありません。
そのため必然的に食料自給率は下がってしまいます。
それでも生産額ベースではいまだに3%をキープしています。
これはすごいことです。
つまり、東京の農林水産物にはブランド価値があるということです。
希少価値があるということです。
東京のブランド野菜
東京産の野菜なんて見たことないという方も多いかもしれません。
生産量が少ないので、小売りの流通に乗りにくいのも事実だと思います。
江戸東京野菜とよばれる在来種があります。
江戸時代から東京で育てられてきた野菜を認定して、後世につなげていこうという制度です。
現在50種登録されています。
有名なものでは練馬大根、亀戸大根、のらぼう菜、金町こかぶ、谷中しょうがなどがあります。
聞いたことがあるのではないでしょうか。
これらの野菜も生産額ベースでは貢献しています。
その他は島しょ部での漁業や多摩地域での畜産なども貢献しています。
果物や果樹はどうでしょう。
実はあるんです。
世田谷区ではブドウ栽培も有名です。
東京生まれの露地栽培イチゴ
こちらの東京おひさまベリーは畑の小さい都市農家でもビニールハウスが不要なイチゴがほしいという希望から開発された新しいイチゴです。
2019年3月に生まれたばかりのできたてほやほやの新種です。
構想から品種改良を重ねて約20年もかかったそうです。
イチゴはほとんどがビニールハウス栽培ですが、この品種は露地栽培用品種で、庭やベランダなど家庭菜園でも楽しむことができます。
東京都農林水産振興財団の東京農林水産ファンクラブの企画で、鉢植えのモニター募集をしていたので、応募したところなんと当選したようで、昨日届きました。
イチゴは意外と育てるのが難しいですが、届いた時点で花も咲いて、小さな実もたくさんついています。
あとは実を大きくして、赤くなるのを待つばかり。
味や育てやすさを知ってもらいたいというお膳立てが素晴らしい企画です。
ミツバチも早速寄ってきました。
GW明けにはおうちでいちご狩りが楽しめそうです。
ではまた。
参考資料・URL
令和元年度都道府県別食料自給率について
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/zikyu_10-16.pdf
ご存じですか?「江戸東京野菜」
東京おひさまベリー
東京農林水産ファンクラブ
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