テクノロジーが作り出す遊び場が教えてくれたこと
今の子どもの遊び場は、おとなにも響く。
わたしたちが子どもの頃は家以外の遊び場と言えば、もっぱら公園だった。
公園の遊具や友だちと一緒ならおにごっこ系の集団遊びやボール遊び
毎日のように遊んでいたので、きっと十分に楽しかったのだろう。
最近は遊びの空間がバーチャルに広がった。
持ち運べるゲーム機も増えて、公園に行けばベンチでSwitchをやっている子どもたちを必ずと言っていいほどの確立で見つける。
ゲームボーイ世代だが、公園で友だちとゲームボーイをやった記憶はあまりない。(当時は外で遊ぶには画面が暗すぎたのかもしれない)
現代の子どもが運動だというニュースを見ると、「青空Switch」もそれに影響しているかもなと思う。
それでも友だちと並んでゲームをするって、結構楽しいのである。
自然なコミュニケーションが生まれたり、友だちの画面をのぞき込んでさまざまな感情が芽生える社会性の高いアクティビティと言える。
バーチャルと言えば、ショッピングモールの中にも遊び場が入っている。
少し前まではキドキドのような雨の日の公園代わりの遊び場ばかりだった。
ボーネルンド Kid-o-kid
https://kidokid.bornelund.co.jp/
これはこれで楽しいが、最近はそこにもテクノロジーが入ってきている。
次世代型テーマパーク「リトルプラネット」である。
ARやAIなどいろいろなテクノロジーを活用した遊び場。
今度は光や音で差別化かと思っていぶかしげに横目に見ていたが、ついに潜入した。
リトルプラネット…なめていた。
白い砂にAR技術を使い、自然や動物を映し出している。
砂の高さによって地形が変わったり、水が流れたり、虫眼鏡で見たら動物の名前が出てきたり、宝探し的なゲーム要素もある。
「なにこれ、すごいやん」
「どうなってるんだろう」
「おもしろい」
気がついたら、子どもたちは隣のボールプールへ行っていた。
ボールプールも工夫を凝らしており、子どもたちはいつも以上に体をいっぱい使って楽しんだ。
お絵描きもして、1時間はあっという間だった。
わたしの子ども時代になかった遊び場に、子どもたちよりも五感を刺激されたかもしれない。
遊びの楽しさは昔も今も変わっていない。
新しいことを体験したときは、いくつになっても楽しい。
遊びの本質は全身を使ってさまざまな刺激を受けることだ。
そう考えれば「青空Switch」も部分的に受容できる。
デジタルやテクノロジーは人間の可能性を広げるものだとあらためて思い至った日曜日。
今日は真夏日。「青空Switch」はほどほどに。