【読書】見たことない景色が広がる、詩の世界への扉を開けてみたら…
再会
対話を楽しむ読書会
わたしは、にわか読書家です。
流行り物、ビジネス書、小説とりあえずなんでも手に取って、読んできました。
Kindleも持っていますが、興味があれば、図書館に行って同じテーマについて読み耽けることもありました。
そんなわたしが、手に取ってこなかったジャンルがいくつかあります。
その一つについに挑戦する時が来ました。
そのきっかけは、突然にでした。
それは昨夜のこと、コーチング仲間が月1でやってるオンライン読書会。
本を読んでる人も、読んでない人も参加できる気軽さ。
自分の本を人に紹介することで、対話を楽しむ会で、わたしもたまに参加しています。
コーチングでは、使う言葉を大切にすることから、読書との相性が良く、読書好きが多いように感じます。
そんな人たちが紹介する本は、読んだことがあってもなくても、興味をそそられます。(対話自体も楽しいというのもありますが。)
昨日のその会にたまたま初対面の方がいらっしゃいました。
主催者のお知り合いとのことでしたが、コーチングとは全く無縁の方でした。
コーチングやコミュニケーション術、マインドセットに関する本の紹介が多い中、その方が紹介してくれたのが、わたしの心にズバッと刺さりました。
中原中也 (日本語を味わう名詩入門)の衝撃
日本語を味わう名詩入門シリーズとのことで、丁寧な解説で子どもでも詩について理解できるようになるのでおすすめだということだった。
詩集を紹介できる感性って、素敵。
中原中也を子どもでもわかるように紹介、解説しているというのもかなり実験的で興味深いが、何より詩というジャンルに興味を惹かれた。
詩という難敵に向き合う
詩や短歌、俳句というジャンルは以前より気になっていたが、削ぎ落とされた言葉たちから、わたしが受け取れることはきっと少ないだろうと敬遠していた。
実際に過去に読もうと思った時は、解説と自分の理解とのギャップの大きさに挫折した。
それなりに言葉に向き合ってきたこの1年、改めて目の前に現れた難敵「詩集」。
今回は不思議と好意的に受け入れることができた。
詩は、主題をより少ない言葉で表現する手法だと理解しているので、きっとそこに並ぶ一語一語は、きっとシンプルながらも本質的な言葉たちである。
それだけに一語取りこぼすときっと命取りになるという勝手な先入観に駆られてきた。
しかし、今のわたしは、何事も自分で選ぶことができる。
選択が先にあって、経験が後に来ることを知っている。
これはコーチングでの学びの成果である。
そう考えると、詩というジャンルは挑戦する以外に選択肢は思い浮かばなかった。
詩の海で泳ぐ
奥深い詩の世界の入り口で早くも迷う
早速、詩について調べてみた。
最初は手軽にkindleでと思ったが、なんとなく紙の本が良い気がした。
1ページ、1ページの余白の使い方や、言葉の数そういうことも表現の一つだと直感したからだ。
そして何を最初に読めば良いのかが皆目見当も付かなかった。
売れ筋を見ると、中原中也、谷川俊太郎、宮沢賢治、茨木のりこ色々出てくる。
なるほど宮沢賢治の作品は確かに詩だったなぁなんて、ど素人感想が浮かぶ。
そういえば、NHK 100分de名著の『金子みすゞ』の再放送を最近見たことも思い出した。
あまり戦争や人間の苦悩を題材にしたものは読む気にならなかった。
かといって、宮沢賢治や谷川俊太郎の子ども向けの元気なものではなかった。
ちょっとした空き時間や少しリラックスしたいときに、カバンから取り出して、たまたま開いたそのページに書かれた一編を読みたい。
うまく表現できないが、そんな大人な詩を手にしたかった。
ダブル弘
その中で、タイトルや短い紹介でビビっときたのが、吉野弘と長田弘のダブル弘だった。
吉野弘『生命は』
長田弘『世界はうつくしいと』
この2つの詩集になぜだかわからないが惹かれた。
そのままAmazonでポチッと押そうと思ったが、出先に本屋があることを思い出したので、そこで実物を見てからにしようと思い直して、すぐには押さなかった。
本屋に詩コーナーがあるとは
ちゃんとあるんだな。詩が集められた一角が。
探すのに手間取って、2度も在庫検索システムで調べてしまって、ようやくその一角に辿り着いた。
文庫から大型書まで、大小様々、表紙の色味や挿絵も様々な詩集が並んでいて、見ているだけで楽しかった。文庫、ビジネス書コーナーとは明らかに違う雰囲気がそこにはあった。
そしてついに出会う
吉野弘は在庫なしだったが、もう1人の長田弘はそこにいた。
お目当ての『世界はうつくしいと』もそこにあった。
意外と大きい、大きいからこそ良いのだと感じた。
事前のインプットはこの1つの詩集だけだったので、せっかくなので他の作品も見てみる。
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