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2015年ミラノ国際博覧会 出展秘話
2015年に開催されたミラノ国際博覧会(万博)。実は私たちもイタリアへの逆輸入というスタイルで「日本館」へ出展致しました。
ミラノ万博のテーマはズバリ「食」。「日本館」においても、イタリアの方々は元より、世界の方達に日本の「食」のPRを効果的にする事が私たちに与えられたミッションでもありました。
2013年12月に「和食」がUNESCOの無形文化遺産に登録されたこともあり、世界中の方々が和食や日本の食材に興味を持っていただいている時期でもありましたが、欧米の方達へ食べ慣れないもの等をダイレクトに紹介する事で、ネガティヴキャンペーンになってしまうケースも多々あったようです。
例えば和菓子の基本であるアンコですが、欧米の方からすると「甘い豆」が口に合わない方が多々いらっしゃるようです。その理由として「豆」はしょっぱく味付けしたおかずだから。いわゆる豆のスープやチリビーンズのように欧米の豆は塩味のものがほとんどです。
そのため甘い「豆」を食べつけない方には、なかなかハードルが高いのかもしれません。
日本人の感覚だと、お寿司に醤油ではなく蜂蜜をかけてデザートとして出されるみたいな感覚でしょうか?!確かに微妙な雰囲気になりそうですね。
食文化に関しては、各国・各地域でとても繊細な文化の違いがあります。そのために私たちがとった作戦として、彼らの馴染みのあるものを日本の食材でアレンジすることで、日本の食材に興味を持ってもらうことに注力して商品開発致しました。
まず開催地であるミラノやトリノのある北イタリアの郷土菓子であるお菓子を選び、それを日本の食材を使ってアレンジメントする事で、お客様に寄り添い、まず興味を持っていただくことにいたしました。
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