思想のある人が好きです
キノコです。
一人称がオレの人が若干苦手です。
何をしないか、という選択こそが意思決定において重要だ、というのはよく言われますが、資本主義が推し進められた結果、我々は何を残し何を捨てるべきかの判断にも対価を払い教えを請うようになりました。というわけで、本日もSpark joyに従って生きていきましょう。
さて、今後隔週で執筆をしていくわけですがしばらくの間はキノコの関心領域、つまり、どんな本がこのBibliothèque de KINOKOに収蔵されているのか、を紹介していこうと思います。
〇〇に興味あるんだよね、と言いつつその領域についての書籍を読みもしない人間もこの世の中にはいるらしいですが、ちょっと調べれば何かしら誰かが書いているものなので、ちゃんとそういう知的な生産活動に敬意を払い書籍を購入し、拝読しましょう。私はそうしています。
正直に言ってしまえば、本が好き、というのはある種の偶像崇拝なわけで、より本質的には本ではなくその内容が好きなわけです。しかし、偶像にも魅力があることは否定し難く、象徴としての機能が具現化され実体を伴い、美しいあるいはかっこいい装丁をまとい、製本をされ、帯を付けられ、書店員の手を経て我々のもとに来る間に書籍然とした風格すらも身に着けてくるわけです。そんな本を嫌いになれる人間なんているのでしょうか。本が視覚に入っただけでキノコの脳はSparkします。
〇〇好きに悪い人はいない、とよく自分の趣味嗜好を高尚かつ博愛的なものであるかのようにのたまう風潮はありますが、こと書に関して言えば、そのような分類すらも超越する知のユニバースへの扉であり、その次元においては人類の思想や信条といったものは相対的な位置を占めるに過ぎないわけで、善悪の彼岸であり、倫理や道徳といった世俗の価値観で推し量るべきでないことは言うまでもありません。
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