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バイブルメッセージ

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2020年11月の記事一覧

待降節の希望

昨日は、多くの教会で、待降節(アドベント)が始まりました。 アドベントはラテン語で「到来」を意味する言葉から来ており、「キリスト(救い主)の到来」を指しています。 つまり、待降節は、イエス・キリストが2千年前に人間の姿で到来されたことを祝うクリスマスの準備期間であり、やがて終末にもう一度到来されることを待ち望む期間でもあります。 キリストの到来やそれにまつわることは、聖書に数多く予告されていますが、その最初のものがこれです。 これは、蛇(サタン)がアダムとエバを誘惑し

毎日が感謝祭

勤労感謝の日は戦前、収穫を神に感謝する新嘗祭を祝う日でした。 アメリカの感謝祭(サンクスギビングデー)や、聖書に記されている仮庵の祭(取入れの祭)も同様に、収穫感謝祭として始まっています。 「あなたの勤労の実を畑から取り入れる年の終りに、取入れの祭を行わなければならない。」(出エジプト23:16) 収穫は自分の「勤労」の結果ではあっても、神の恵みによって与えられたものであるという意識が強く、神に感謝すべきことだったのです。 現代では、農耕に限らず人生全般において、神の

「裁いてはいけない」

11月16日は、国連の定めた国際寛容デーです。 聖書には、他者の言動を一方的に間違いや悪と見なしたり、厳しく責め立てたりせず、忍耐強く見守るという意味で、寛容について多く書かれています。 たとえば、第1コリント13章にある愛の定義の1つ目は寛容です。 「愛は寛容であり、愛は情深い。」(1コリント13:4) また、イエスは別の角度からも寛容について語っておられます。 「人を裁くな。裁かれないためである。あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量られる。きょ

才能をしまい込んでいませんか

今回も朝ドラ『エール』の話になりますが、先週のエピソードを見ていない方は、こちらであらましをどうぞ。 主人公の妻である音はオペラのオーディションを受け、主役に起用されたものの、能力不足を感じて降板しました。 落胆し、音楽を諦めかけたのですが、夫の提案で、クリスマスに教会で開かれる慈善音楽会に出演し、人に喜びをもたらす音楽への愛を取り戻すのです。 私は聖書にあるタラントのたとえを思い出しました。(マタイ25:14-30) ある人がしばらく家を空けるので、自分の財産を3人

すべてのことにおいて感謝

1年で最後の祝日は今月23日の勤労感謝の日で、同じ頃、アメリカでも感謝祭(サンクスギビング)が祝われます。 互いや神への感謝のために特別な日があるのはいいことですが、日々感謝の心を持ち続けるなら、人生は毎日が祝日です。 感謝することで、前向きになり、幸福度が向上し、ストレス対応が上手になり、健康状態が改善され、人に好かれ、自信が持てるようになることが、数々の研究で明らかになっています。 感謝の鍵は、人生を神からの贈り物とみなし、何事も当たり前に受け取らないことです。