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才能をしまい込んでいませんか

今回も朝ドラ『エール』の話になりますが、先週のエピソードを見ていない方は、こちらであらましをどうぞ

主人公の妻である音はオペラのオーディションを受け、主役に起用されたものの、能力不足を感じて降板しました。

落胆し、音楽を諦めかけたのですが、夫の提案で、クリスマスに教会で開かれる慈善音楽会に出演し、人に喜びをもたらす音楽への愛を取り戻すのです。

私は聖書にあるタラントのたとえを思い出しました。(マタイ25:14-30

ある人がしばらく家を空けるので、自分の財産を3人の僕に、それぞれの能力に応じて、5タラント、2タラント、1タラント預けました。

5タラント預かった人は商売をして5タラントもうけ、2タラントの人も2タラントもうけたのですが、1タラントの人は、それを土の中に隠してしまいました。

主人が帰ってきた際、もうけた金額は違っても、最初の2人はそれぞれ自分の能力を生かして誠実に生きたので、まったく同じほめ言葉を主人から受け取ります。

1タラントの人は、主人が恐ろしかったからと言い訳したのですが、自分だけあまり信頼されていないと思い、投げやりになっていたのかもしれません。

でも、この1タラント、実は6千日分の賃金(約20年分の収入)に相当する金額とされており、主人はこの人をかなり信頼していたからこそ、それだけの財産を預けたのです。

朝ドラの音は、自分にはオペラの大舞台に立つほどの才能がないとがっかりして、それをしまい込もうとしましたが、夫の助けでまたそれを発揮することができました。

私たちも、「1タラント分の才能しかない」と、あきらめてはいけません。

同じ音楽でも、ジャンルや発表方法が違えば、5タラント分の才能が発揮される場合だってあります。

そして、音の姉が言ったように、「才能って大げさに聞こえるけど、普通の日常の中に転がっている」ものだし、私たちの個性や人格でさえ、神から与えられた才能の一部です。

あなたの才能が何であれ、神があなたを信頼してそれを与えてくださった(そして、それは自分が気づいている以上に価値あるものかもしれない)と知り、自分や周りの人のために活かすことができますように。

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