内次元、外次元の考え方を用いた能力向上⑩玉堂星
算命学には「十大主星の次元上昇の流れ」というものがあり、
これは陰陽が交互につながる五行の相生の流れとなります。
具体的に言えば、
……→玉堂星(陰の水性)→貫索星(陽の木性)→調舒星(陰の火性)→禄存星(陽の土性)→牽牛星(陰の金性)→龍高星(陽の水性)→石門星(陰の木性)→鳳閣星(陽の火性)→司禄星(陰の土性)→車騎星(陽の金性)→玉堂星(陰の水性)→……
といった循環でそれぞれの星が次元を上げていきます。
例えば、貫索星の次元上昇を取り上げれば、玉堂星→貫索星→調舒星となっており、
貫索星が玉堂星と調舒星がセットで存在していれば、貫索星の能力は自然と高まることになります。
この次元上昇の3セットは、「気」(ビジョン)、「心」(本質)、「体」(実行)とも呼ばれ、
ビジョンがあり、それを実行することで初めてその本質が磨かれるというもの。
(学習の定着には「インプット」と「アウトプット」が大事であると言われているのと同じですね。)
ちなみに、人体星図の中にこの3つのセットが揃っている場合を「内次元」、後天運で3つセットが成立する場合を「外次元」があるといいます。
さて、次元が上昇するというのは、その順番が陰陽交互であることからも分かるように、前後で陰陰や陽陽の反発がない=違和感のない発揮ができる、無理のない発揮ができるという事でもあります。
星の性質は使えば使うほどにこなれ、成熟していくので、
無理のない発揮ができるのであれば、星のこなれ度や成熟度もおのずと上がりますね。
(ちなみに、陰陽交互でなくても、
例えば貫索星であれば、龍高星→貫索星→調舒星、玉堂星→貫索星→鳳閣星、龍高星→貫索星→鳳閣星、といった流れでも次元の上昇の効果はある程度期待できますが、上記の事を考慮すればその違いは明白ですね。)
では、内次元も外次元も成立しない人は次元上昇をあきらめなければならないのかといえばそうではなく、
この次元上昇の仕組みを意識的に積極的に使うことで、同じような効果を手に入れることができるのではないかと考えます。
ということで、
内次元外次元の考え方を基に、
今回は司禄星の次元上昇(=能力を効果的に伸ばす)にはどうすればいいのかについてです。
⑨ 車騎星(陽の金性)→ 玉堂星(陰の水性)→ 貫索星(陽の木性)
玉堂星の能力を伸ばすには、車騎星的インプットがあった上での貫索星的アウトプットが効果的ということになります。
玉堂星は机上の学問を好み、理屈や理論をもって思考を広げていくことに長けた星ですが、
その理屈や理論が「正義」や「大義」、つまり人として踏み外してはいけないものの上に成立し、胸を張れるもの(車騎星)場合、その思考には真っ当な説得力が加わって世間に通用する考えとなり、
そしてその考えを持って、社会の中でしっかりと自己を確立していくこと(貫索星)につなげていく、
こういった流れの中にあることで玉堂星の能力は向上するということになります。
玉堂星は、その理屈、理論が机上のものであるがゆえに、架空のものから架空を生み出すこともできてしまい、
その結果、説得力に欠けて社会に全く通用しない理屈や理論になることもあり、「口ばかり」だと言われたりもしがちなのですが、
そこに「正義」や「大義」、道徳や人の道といったものがあれば、おのずと説得力をもつもので、
その理屈や理論が「まともなもの」として世間に受け入れられることになります。
そして社会にしっかりと通用する「まともさ」にまで引き上げられれば、
=しっかりとした常識をわきまえることができれば、
それをもって自分の足で立つことができる、ということです。
以下は、えなりかずきさんの人体星図です。
玉馳
貫玉車
南龍報
車騎星→玉堂星→貫索星の流れをお持ちで、自然と玉堂星の次元が上がっていくことのできる星の組み合わせになっています。
えなりさんは子役のころから大変な人気を集めていましたが、
子どもにしてはやけに佇まいが落ち着いており、大人顔負けの「まともさ」(=玉堂星)が際立っていたところにその人気があったように思いますが、どうでしょうか。