6才長女が習い事を直談判してきた(育児日記)
習い事させるのめんどくさいなぁ。。。
そう思ってずっと先延ばしにしてきた、6才長女のピアノ教室。
自分で勝ち取って来たなら、親がこれ以上引きとめる理由はありません。
何もしない親にしびれを切らした娘
「ピアノ教室に行きたい」
1年以上前から何回か言われていました。
6才の長女は毎日、暇があれば電子ピアノを弾いたり、ずっとデモ演奏曲を流したり。
ピアノが好きなのは間違いありませんでした。
いつの間にか両手で弾けるようになり、幼稚園のおゆうぎ会のピアノ奏者に選ばれると、さらに練習時間が増えました。
自分のクラスだけではなく、違うクラスの演奏曲や電子ピアノに内蔵されているデモ演奏を、自分で音を探しながら弾いたりもしています。
正直、ピアノ教室に行かせない理由はありませんでした。
完全に、親側の問題。
お金はまぁいいとして、
まず教室を探すのがめんどくさい。
習い始めたら、送り迎えがめんどくさい。
今はまだ妻(ピアノ歴10年)が教えられるし、それで十分じゃないか。
「そうね~探してみようね~」
とテキトーに聞き流して、問題を先送りしていました。
そこで娘が目を付けたのは、いつも団地の公園で遊んでいるお友達のママ。
ピアノの先生をしていることは知っていましたが、だいぶ前に話を聞いたときは、子育てや親の介護が忙しく、これ以上生徒は増やさないと聞いていました。
長女はそのママ(以下、先生)に直談判。
勝手に捕まえて交渉してきたので、どういうやり取りがあったのかは分かりません。
「ピアノ、火曜日の16時からなら、いいって!」
きっちり成果を勝ち取って来ました。
ベストの選択肢
先生に話を聞いてみると、最近生徒さんがやめて、たまたま空きの時間があったとのこと。
枠は増やさないけど、空いている枠なら入っても大丈夫ということでした。
聞くタイミングもよかったんだな。。。
習い事初日は、いつも通り団地の公園でみんなと遊び、時間になると、先生の子どもが娘を教室まで歩いて連れて行ってくれました。
完全にお友達の家に遊びに行くだけの感覚でしたが、
「次回はママと一緒に来てね~」
と言われたらしい。
そりゃそうだ!
まだ園児なのに、親が見学どころか送迎にすら来ないなんて。笑
ということで、距離も徒歩3分で問題なし。
金額も、レッスン時間は他教室より長いのに月謝6千円と破格。
そして何より、先生は日頃接する大好きな大人の一人。
言いたいことは遠慮なく言える。
これ以上の選択肢は、きっとない。
ここに通わせてみることに決めました。
夢中が努力に変わってしまった
初めてのピアノ教室に行った翌日。
幼稚園から帰って10分も弾いたでしょうか。
「パパ、ピアノしたからシール貼っていい?」
「先生が、たくさん練習したら貼っていいって言ってた」
なるほど。こうやって夢中が努力に変わってしまうのか。
これまではピアノが好きで、ただ楽しいから弾いていたはず。
それが、たった10分足らずで満足するようになるなんて。
「遊び」が「習い事のための練習」に成り下がったと感じました。
『シールは一日の終わりに自分で貼っていいよ』
『練習量は気にしないから、これまで通り好きなだけ弾いていいんだよ』
好きこそ物の上手なれ。
言われたからやる、褒められたいからやるくらいなら、公園でお友達と遊んだ方が断然いい。
習い事をしたいなら、しつこく勝ち取れ
私は学習塾を含め、習い事は遊びのうちの一つだと思っています。
読書するのか?缶蹴りをするのか?砂遊びをするのか?
そういった遊びの選択肢の一つに過ぎない。
つまり、特定の習い事をしないと幸せになれないとか、将来困るというわけではないということ。
いろんな人といろんな遊びをすることが、将来の幸せにつながると思っています。
ただ、習い事はお金がかかったり、時間が制約されたりする点で、負担が大きい。
無駄とは言わないけど、無理にする必要はない。
「どうしてもやりたいなら、勝ち取ってみろ」
我が家はそういうスタンスでいます。
その点、今回の長女の行動は、実に見事でした。
これ以上引き留めておく理由はありません。
一方、長男はしつこさが全くありません。
小学校の校門で出待ちしてしている大人にチラシをもらって
「パパこれしたーい。明日までなら安いんだってー」
『いやいや、そういうのをカモって言うんだよ』
翌日には、やりたい気持ちはどこかへ消えてしまいます。
習い事は、遊びの補助的な役割と考えるべきだと思っています。
例えば、
サッカーを習いたいなら、放課後も休日もひたすらサッカーしてから。
塾に通いたいなら、家や図書館でひたすら勉強するようになってから。
何度も何度もお願いされて初めて、親は重い腰を上げるくらいがちょうどいいんじゃないかと思います。
辞め時も一緒です。
毎日ピアノで遊ばなくなったら、習い事は必要ありません。
それは娘にも話しています。
家で弾くピアノを、もっと楽しくするために先生に教えてもらうんだよ、と。
ちなみに、2つ下の妹も「お姉ちゃんがしてるから」という理由で習い事をさせることはありません。
むしろ、お姉ちゃんが率先して教えてくれることに期待しています。
今後が楽しみです。
習い事に強制させるほどの価値はない
長男のお友達が嘆いていました。
「今日は地獄だ~。そろばん教室がある~」
習い事も、遊びの一つ。
遊びは、自由で主体的です。
目的なんて要りません。
「かくれんぼを1時間しなさい」
と言われたら嫌ですね。
遊びであっても、強制された途端に地獄です。
子どもの将来のために習い事をさせる親は多いですよね。
ただ、将来の幸せは、いまの幸せの結果だと思います。
子どもの将来の幸せを願うなら、いまの幸せを応援してあげたい。
正しい選択を親が決めるより、
楽しい選択を子どもに探させてみてもいいのではないでしょうか。
<今回のポイント>
習い事を始めた途端、夢中が努力に変わらないように、大人も考えて対応する
習い事はしつこく勝ち取るくらい、粘らせたい
習い事は、日頃の遊びを充実させるためと考えたい
習い事も遊びの一つ。強制させるほどの価値はない
子どもの将来の幸せは、いまの幸せの結果
楽しい選択を子どもに探させてみる
今回の記事で、子育てと気楽に向き合えるパパママが増えてくれると嬉しいです。
またねー。
ベテランパパ