イーモウか、カイコーか。結局ジャンクーを観る。
中国の大型連休(国慶節)中に、有名映画監督の最新作が封切られました。
・・ということを、散歩中に映画館のそばを通り過ぎた時に知りました。
イーモウ。
「HERO」や「初恋のきた道」のチャン・イーモウ(張芸謀)の最新作、「堅如盤石」。
闇組織の犯罪に捜査官が迫る、みたいな内容のようです。
映画タイトルは、”磐石の如く揺るがない”という意味なので、闇組織の磐石の犯罪に迫る、みたいな内容なのかな。
予告編で流れている、火鍋にスマホのシーン、怖そう・・。
カイコー。
そして、「さらば、我が愛/覇王別姫」のチェン・カイコー(陳凱歌)の最新作、「志願者 - 雄兵出撃」。
こちらは、朝鮮戦争の人民義勇軍を題材にした映画です。
戦争もの、歴史もの、ですね。
うーん、あまり観たいと思わないかな。
しかし、息子はこの予告編を観て、「これ観たい!」と言ってました。
戦闘シーンに興奮するみたいです。
この二作は同じ日に上映初日を迎えたようなのですが、イーモウ作品が初日で売上5000万元(約10億円)を突破したのに対し、カイコー作品は2700万元(約5.4億円)と大きく出遅れたようです。
カイコー作品は大赤字になるのでは、と書かれた記事を読みました。
歴史物より、現代物の方がウケがいいのでしょうか。
ジャンクー。
なんか中国映画を観たい気分になってしまい、昔観たことのある「小武(邦題:一瞬の夢)」をyoutubeで観ました。
ジア・ジャンクー(賈樟柯)監督のデビュー作品です。1997年の作品。
主人公、小武がぱっとしない男。
・・という印象しか昔観た時はなかったのですが、自分が歳をとって見直すと、けっこう可愛げを感じます。
歌厅(女の子がついてくれるカラオケ屋)で知り合った女の子と歩いている時、「ハイヒール履かなきゃよかったわ(小武の背が低いから)」と嫌味を言われ、車道から一段高い歩道に移る小武。
「だったら建物の上に登ればもっと高いじゃない?」と嫌味を畳みかけられます。
すると、工事中の階段を辿って建物の2階廊下部分に上る小武。
ひねくれてますね(笑)。
地味な映画ですがなんか好きです。
国際映画祭でグランプリを受賞しているので、評価も高い作品ではあるのですが。
ひとりで観てかみしめる系の映画ですね。
また何年後かに観ている気がします。