見出し画像

ロードムービーが好き⑧「パリ、テキサス」

見始めていたものの、目のかすみが辛く中断していた、「パリ、テキサス」を見終えました。

1984年の西ドイツ・フランス合作映画。

ヴィム・ヴェンダース監督作。

タイトルにパリ、とありますが、ずっとアメリカ国内で展開される物語でした。

4年間失踪していた、記憶喪失のような男・トラヴィスが、弟によって連れ戻され、生き別れとなっていた息子・ハンターと再会。

ハンターは叔父夫婦に3歳から7歳まで育てられていたものの、実の父親とも打ち解けていき、遠くテキサス州ヒューストンにいるらしい母親・ジェーンを探しに行く、というストーリー。

ロードムービーぽい長距離移動は、最初、トラヴィスと弟のレンタカー旅。テキサスの砂漠から、弟の家があり、ハンターも住むロサンゼルスまで。

あとは、ロサンゼルスからヒューストンまで、トラヴィスとハンターの旅。

最後の30分ぐらいは、トラヴィスとジェーンの対話のシーンで、これは、ジェーンが働いているのぞき部屋でなされる。

といっても、のぞき部屋なので、マジックミラー越しに、電話を通じて会話がされ、トラヴィスはジェーンの姿を見ることができるが、相手の姿が見えないジェーンは会話が核心に近づくまでトラヴィスに気づかない。という仕掛け。

トラヴィスとジェーンの会話、そしてジェーンとハンターの再会がクライマックスとは思うのですが、自分は前半が楽しめました。

密室での対話劇より、男同士のトラブル混じりの旅が好みのようです。

ストーリー的には、実の母と息子は再会を果たすものの、おじ夫婦の元でたっぷり愛情を受けて幸せそうだったハンター、将来大丈夫かな?と心配になってしまいました。

育ての親(おじ夫婦)も大好きだけど、やはり生みの親に会いたい。
父・トラヴィス

トラヴィスとジェーンの会話で紐解かれる過去の出来事が、どっちにも結構な非があり、ちょっと見ていて(聞いていて)辛かった。

しかもそれが、密室で女から男の顔は見えない、という息詰まる空間で。

なんとなく、後味が悪かったかなぁ。

すみません。ややネガティブな感想で記事にするのもどうかなと思いつつ、自分用の鑑賞メモということで。

アメリカンカジュアルはかっこいいと思いました。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集