50記事目のお礼と、改めておすすめの本。
お礼と、この記事について
先日、おかげさまで50記事目をアップできました。
いつも覗いて下さる方、ふらっと覗きに来て下さる方、有難うございます。
そして、このnoteは競馬にほぼ特化しつつ、一方で、私自身は競馬に限らず、色んな趣味をお持ちだったり、テーマで記事を作られている方のnoteを覗きに行っており、気ままにスキぽちさせて頂いております、これからもどうぞよろしくお願いいたします!
さて、これまでの50記事の中で、取り上げた競馬本は30冊以上になりました。ほとんどの本は競馬に深く関わる本だと思うので、競馬について関心がうすい方にはとっつきにくいものが多いかもしれません。
今日の記事では、競馬に関心のうすい方や、競馬を始めたばかりという方でも比較的とっつきやすいのでは、と思う本を何冊か改めて紹介させていただきます。
■宮本輝「優駿」(1986年)
競馬小説の傑作です。しかし、競馬の知識がまったくなくても大丈夫です。もちろん競馬用語がたくさん出てきますが、読みながらにそういった用語も自然と学べてしまいます。
以下、自分の記事の中で「競馬ファン必読」とか書いちゃいましたが、「競馬ファン以外」にもおすすめです。
競馬の日々の営みに関わる、馬主・生産者・調教師・騎手・サラブレッド、それぞれのドラマに感情移入して読んでいるうちに、物語のクライマックス・日本ダービーのシーンまで読み進めてしまうこと請け合いです。
古本屋などで比較的入手し易いのもおすすめポイントです。
■木村幸治「吉田善哉 倖せなる巨人」(2001年)
現在の日本競馬の中心的存在と言える社台グループ総帥・吉田善哉氏の一生を描いたノンフィクションです。
競馬ノンフィクションではありますが、戦中・戦後を含む昭和の激動期に一大牧場を築いていく物語は、競馬に関心が薄くとも、一つの物語として読み応えがあります。
なお、上記「優駿」に出てくる大牧場のオーナーは、吉田善哉をモデルにしたそうで、宮本輝も実際に吉田善哉と会って話をしているそうです。
古本屋ではなかなか売っていないし、売っていてもちょっと高いので、図書館で借りるのもおすすめです。
■長島信弘「競馬の人類学」(1988年)
岩波新書から出ているという珍しい競馬本。
著者の長島信弘さんは文化人類学者です。
ご本人は競馬の大変な名人のようですが、この本では、競馬の魅力ってなんだろう、どうして、世界各国で少しずつ形が異なれど、社会に浸透しているんだろう、という疑問に、文化比較の手法でアプローチしています。
競馬の魅力って、「知的推理」であり、「ロマン」であり、「お祭り」ですよね、というまとめに、なるほどな〜と思いました。(本の中では、もっと学者さんの言葉で書かれています。)
この本は、自分は神保町で200円で入手できました。お手軽価格。
今日のところはこの三冊を。
ちょっと古めの本ばかりというのが我ながら気にはなりますが。。(・・;)