時代の交錯点:令和の本領2022
というわけで、狂騒の令和4年もはや7月半ばを過ぎた。いまほど時代の動乱をこの目でみる時もなかなかあるまい。歴史の大渦のなかで、いったいなにが起こっているというのであろうか。
インターネット上において、遊び半分で奇跡の年などと言われるのは2014年だった。おもしろおかしな出来事が立て続けに起きたあの懐かしい平成はもはや遠くなりて、いま令和御代に生きるわたしたちがみるのは、笑えない現実である。
ことし世界で、日本で起こったことを挙げてもキリがないが、なかでも世界史にのこる大テーマとしては終わらぬコロナ禍、それに伴う社会のさらなる進展とポスト・コロナの時代の到来、そして露のウクライナ侵略戦争、日本国内でおこった安倍晋三元首相の銃撃暗殺事件であろう。少なくとも以上の事柄は確実に世界史に刻まれるあらたな事象であり、これらをふまえて生きるわたしたちの現代社会がいかにもろくしかしそのなかでよくぞ生きていると実感する。世界の景色はすっかり一変してしまったと痛感せざるを得ない。
いまほど、地に足つけて生きることの重要性が見直される時代はないだろう。一寸先は闇、いや目の前がもはや深い闇かもわからまい。激動の国際情勢と世界歴史の交錯点にさいして、これは令和という一時代の試金石ではないか、などと思ったりする。数年で変貌をみせた世界のなかで、これからの日本はどうあるべきか。大いなる時代の交錯点に立てるわたしたちが、まだ見ぬ次代を全力で切り拓かねば、とわたしが言えればよいのだが。
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