SUPER STUDIOのサービスネーミングは、どのようにして作られたのか?
久しぶりのnote執筆です。
SUPER STUDIOの真野でございます。
先日、はじめての大型資金調達が無事に完了しまして、改めて自社サービスに自信を持ちました。
自社SaaSプロダクトは4つとなり、成長を続けております。
現在4つのサービスと1つのメディアを運営しておりますが、今回のサービスネーミングについてのnoteはずっと書きたいと思ってたので書けて嬉しいです。
初の自社プロダクトであるecforceを中心に、プロダクトサービス名はどんな想いと、どんなストーリーで決まっていったのかを、お伝えしていければと思います。
ちなみに、これら全てのサービス名は、わたくし真野が考え、社内で採用していただきました。ネーミングを採用いただき感謝です。
また、このnoteはサービス名を考えてる方の参考になればと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
1_ecforce
まずは我らがecforceから。
ネーミングを考えるときのこと鮮明に覚えています。
COO花岡、CTO村上がecforceのβ版開発中に、ネーミングを考えて欲しいと言われました。
その当時はネーミングについて、社内ではそこまで深く重要視していなかったと思いますが、僕は二人から聞いていたこのプロダクトの思想に惚れ込んだので、良い名前をつけたいと思っていました。
その上で下記を大事に考えました。
・ひと目でどの市場の向けてのネーミングがわかるようにすること
・市場にあるプロダクトに似てそうで似てない絶妙なネーミングにすること
つまり、「わかりやすさ」と「インパクト」を大事にしました。
そこで「EC」の市場向けのため「EC」は外せないのと、SaaS系プロダクト(その時はクラウド系プロダクトと言っていた)で世界1位の「Salesforce」に近い名前にしました。
これにより一発で「EC市場のSalesforce」という強そうなイメージをつけることができたと思いました。
また、ネーミングをつける上でもう1つ大事なことが「商標登録」です。
どんなに良いネーミングを考えついても、他社に先に商標登録されてしまっていたら将来的にネーミングの使用を止められたりしてしまいます。
また、SEO的にも問題があるため、商標登録ができる可能性があるか、SEO的にも大きな問題がないか(競合サービスがすでにあるのか)は先に確認しておくといいでしょう。
リリース当初は「SalesforceのEC版ですかね?」のような会話がありましたが、最近はそんな会話もなく「ecforce」としての認知が広がっていると実感できています。
これからも成長を続け、世界で認知されるプロダクトになってくれたらなと思っております。
▼ecforceについてさらに知りたい方は↓
2_smart dialog
次に命名の任を受けたのが、CVR改善チャットフォームsmart dialogです。
チャットフォームの効果が高いと市場で言われ始め、自社コンサル商材でPDCAを回しリリースしたプロダクトになります。
現在はecforceの次の柱として成長しました。
チャット系プロダクトが多く存在するなか、ネーミングはどうするか悩みました。
また、オプション商材のため、覚えやすく、ecforceを食わない名前にすることを心がけました。
「チャットで対話して商品をスムーズに、スマートに買っていただく」ツールであるため、
・スマートはそのまま"Smart"
・対話を意味する"Dialogue"
・その対話を残す意味の"log"
を掛け算して、造語となるsmart dialogと命名しました。
掛け算し、造語とすることで被る名前も少なく、ツールとしてはわかりやすいネーミングにできたかなと思っております。
また、言葉を省略して「スマログ」と言われることが増えました。
省略し易さもネーミングのポイントかなと思います。
このネーミングが採用された頃から、社内でも「真野にネーミング依頼をしたら、良いネーミングが出てくる」という評判が立ち始め、社員から「どういう時に思いつくんですか?」という質問が上がってくるようになりました。
僕はネタでも何でもなく普段ネーミングやアイデアを思いつく時が「シャワーを浴びている時」だったので、そのまま回答をしたらネタにされだし、常にいじられるようになりました。笑
僕は真剣に回答したのに。泣
スマログもどんどん成長してきており、競合からも恐れられる存在となりました。
これからもお客様のCVR改善に寄与できるよう、アップデートを繰り返していきます。
▼smart dialogについてさらに知りたい方は↓
3_1d color
ここ1〜2年間で、Sparty社を中心にパーソナライズされた商品を提供するD2C事業者が増えてきました。
その背景から「パーソナライズデータを蓄積したいため、基幹システムと連携されたツールは存在しないのか」という市場ニーズを受け、開発を開始したのが、パーソナライズシステムの1d colorです。
この頃からネーミング依頼を受けるときは、「シャワー浴びてきてもらえますか?」と言われるようになりました。笑
1d colorのネーミングに込めた想いは、
個々固有のデータをとることで、Identityを意味するIDと、一人ひとりの意味でOne(1)を掛け算して1dと表現しました。
そして、一人ひとり個別のという意味合いを“color”で表現し1d colorと命名しました。
こちらも造語となります。
1d colorも最新のプロダクトととして認知され、大企業を中心に、新規事業での活用相談が増えてきました。
パーソナライズD2Cのキモはパーソナライズのシナリオ設計にあります。
細かな設定ができる1d colorですが、シナリオを考え、実装するのが少し難しいプロダクトなため、もっともっと事例を増やしノウハウを貯めていければと思っております。
また、パーソナライズD2Cで先陣を切る、Sparty社と協業しておりまして難しいシナリオ設計を両社でサポートするサービスを展開しております。
パーソナライズD2Cの立ち上げでお悩みの方はぜひご連絡ください。
▼1d colorについてさらに知りたい方は↓
4_success board
こちらはSaaSプロダクトではなく、SUPER STUDIO初のB2B向けの「EC/D2C事業者向けノウハウメディア」です。
メディア構想が持ち上がったときにネーミング依頼があり、すぐに思い付いたのが「成功やノウハウを掲載する掲示板メディア」を意味する、
success board(成功の掲示板)というネーミングでした。
他に被るメディアもなくSEO的には大きな問題がなかっため、こちらで提案したところ社内でも好評でした。
今では徐々にEC/D2C事業者に記事をSNSでシェアされるようになっており、記事を読んで連絡をくれる方も増えてきました。
社内では「サクボ」と呼称され愛着を持たれています。
記事一つ一つに細かやノウハウが記載されており、弊社のリアルなD2Cコンサル事例も記事化しているのでぜひご覧いただけると嬉しいです。
▼success boardについてさらに知りたい方は↓
5_talkmation
最後にご紹介するのが、最近リリースをした最新SaaSプロダクト、talkmationです。
解約防止チャットボット「talkmation」は、
β版を関連企業に導入したところ、コールセンターのコストを80%削減し、自動解約抑止率は20%と大きな改善実績を達成しました。
talkmationはコールセンターでの対応をチャット化できるツールです。
ノーコードでシナリオ設計が可能なため、細かな開発要件を詰めることなくデータを見ながら直感操作でシナリオの改善ができます。
ecforceの購入情報とデータ連携されているため、解約やプラン変更などの基本的なお問い合わせ、また解約申し込みのあった消費者にダウンセルやキャンペーンの案内などもチャット内で完結できます。
また、チャット内で回答された情報はすべてecforceの購入情報にシームレスに紐付けられるため、その後の顧客対応で再度購入者情報や問い合わせ内容を確認する手間を省けます。
ecforce導入企業のほか、その他のシステムを利用中のメーカー、またBtoBサービスのWebページでも利用できます。
このような機能が実装されたので、
「会話をするように自動で誘導し、解決に導く」という意味を込めて、会話の"talk"と自動の"automation"を掛け合わせ、造語のtalkmationと名づけました。
すぐにこのネーミングに行き着いたわけでなく、僕自身はもう一つのアイデアを推していたのですが、海外のサービスに類似があったことと、響きがわかりやすいという点でtalkmationに決定いたしました。
当時のSlack投稿が見つかったので添付いたします。
※僕が①が好きだった理由が「Illmatic」に近い響きだったためです。笑
これは分かる人にしか刺さらない。笑
おかげさまでプロダクトリリースから多くの反響をいただいておりまして、コールセンター工数への課題や解約などの問い合わせ工数への課題があるというメーカーさんがいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください!
今ならこのnoteをご覧の方に限り、【2ヶ月無料券】をお付けします!
僕に「noteを見た」と連絡をくださいませ。
メール: mano@super-studio.jp
▼talkmationについてさらに知りたい方は↓
ネーミングについての記事、いかがでしたでしょうか?
弊社のプロダクトのネーミングプロセスについて初公開でしたが、当時を思い出しつつ具体的にお伝えできたのではと思っております。
これからも新プロダクトが開発される度にネーミングが採用されるよう、シャワーを浴び続けます。
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