「決める」ことで一歩先に進めるのかもしれない。
「今年は教室に入るの、難しいかもね。」
というのが、私と夫の見解だ。
来週、学校との相談。
多分聞かれる、
「ご両親はどうされたいですか?」
去年も聞かれて、すごい困った。
てゆーか、この質問、変じゃない?
ものすごーく違和感感じるのは私だけ?
だって息子の人生だもの。
一番困ってるのは息子だよ。
息子がどうしたいかの方が、本当は大事なはずじゃない?
私らは、できればふっつーに学校行ってほしいと思ってるよ。
そりゃそうでしょ。
だから悩んでるんだし。
でもそうなってないから困って相談してるわけよ。
正解をください。
って感じ。
「今年も多分聞かれるよ。」
って夫に言ったら、「学校として何ができるのかを聞きたい」と言ってて、おお、なるほど、確かに。と思った。
少なくとも、別室の希望を出すことになるだろう。
フリースクールなんかも調べているけど、ハードル高そう。
不登校になったら、まじ、行き場ねーわ。
宮城県てさ、不登校全国No.1なんだよね。
でも、行政の本気を感じられない。
子どもたちがもっと小さかった時、政令指定都市なのに子育てに対するサポート体制うっすいなと思ったけど、小学生になったらまじで行き場がない。
ほんと、仕事さえなんとかなれば、移住したいとさえ思う。
去年、息子が小1の壁にぶち当たった時、学校に行けなくなったとして、家族がサポートしながらそれなりの教育を受けさせるには、めちゃくちゃお金がいるな、と思った。
SNSにチラッと書いた時も、「私立に転校させるべき」という意見もあったけど、いやいや、うちには無理っす。
「子どものために仕事もがんばって」って、そりゃお宅はそうできたかもしれないけど、母子分離不安が強いうちの状況では「仕事もっとがんばる」とか「増やす」って発想すら湧かない。
「仕事することすら無理じゃない?」っていう状況。
子どものためになんでもやってあげたいけど、「お金がないおうちはあきらめましょう」って言われてるみたいだな、と感じた。
去年、不登校になるかもと思った時は毎日涙が出てきて、不登校についての話をあちこちに聞きに行った。
その中でわかったことは、
●お母さんは離職に追い込まれる
●貧困になりやすい
●離婚率が上がる
●虐待が増える
そりゃそーだ。
そりゃそーだよね。
私のここまでの見解では、不登校になるには3つのパターンがある。
①人間関係に問題が起きた(いじめなど)、理由がハッキリしている
②家庭に問題があるなど、本人以外のところに理由がある
③明確な理由はわからず、直接的な原因も突き止められないふわっとした「行きたくない」
③には、発達障害があることが多いのでは、と思っている。
①は、学校に全力で頑張ってもらわないといけないよね。
②は、学校どころじゃない。
③は、学校に行かせよう行かせようと周りは頑張るけれど、残念ながら専門家が介入していないケースが多い。親も素人、先生も素人。
いずれにしても、「子どもはお母さんが育てるもの」文化の強い日本では、お母さんが自分のキャリアを諦めるしかない。
それと、やっぱり子どもにとっての「お母さん」は特別な存在。
これは本能的に仕方ないと私は思ってる。
とにかく、子どもに問題が起こった時に、一手に引き受けるのは一般的には母親だ。
男女平等の時代だ、女性も働くのが当たり前、能力を身に付けそれを生かして社会貢献しろという教育を受け、勉強も仕事もがんばってきた。
子どもを産んだら、第一線から外された。
そして子どもにトラブルがあったら、仕事を辞めざるを得ないのは女性の方。
って、悔しい以外の何かありますかね?
そして、2人分の収入で成り立っていた家計は半分の収入になり、不登校についての理解のない夫とすれ違い離婚、ただでさえ大変な子育てに不登校のストレスと離婚して貧困のストレスが乗っかり虐待、
現実の話ですよ、これ。
「健やかな人間であってほしい」
と子どもに対して思うのだけれど、「健やか」もまた、ふわっとした言葉だわな。
何を目指し、どう生きたいかはゆくゆく息子本人が決めることだけれど、まだそこまで考えられない年齢の親がやることは、
いずれ出てくる「こうなりたい」を叶えられる底力をつけさせてあげたい。
体力、知力、人間力。
それを、学校に行かずして育てることはできるのだろうか?
わからない。
そういう人を、近くで見たことがないから。
未知のものに対して、不安や恐れを抱くのは当たり前。
だから、人はそういう他人を非難することで、自分の足元を確認して安心する。
学校に行かせない親を非難するのも、普通のことをやっていない他人を見下すことで、普通のことをやっている自分の自己肯定感を守るわけだよね。
いや、もう、
普通ってなんすか?
ていう心境なんです。
よその普通が、うちの子にはハマらないんですけども。
とね、いろいろ後ろ向きなことばかり言っていても仕方ないのであって、
学校に行くにせよ行かないにせよ、
正解かどうかもわからないけれど、
『我が家としてはここを押さえておけば、まぁよし!』
ということを、なるべく細かく設定し、夫と共通理解を持っておくことが大事かもしれない。
わからないから不安。
決まってないから不安。
わからなくて不安なのは変えられないけど、決めておけばブレずに済む、余計な不安に囚われなくなることもあるのかもしれない。