密着の先に
ひょんなことからとあるメディアのプロデューサーに就任することとなった。
コロナ禍真っ只中ではあるが、取材取材の日々である。
元来、ものを書くのが好きな人間だった。そして無類の旅付きだ。だからだろう、この仕事にはやりがいを感じている。ここでは取材先で出逢ったものや感じた感情を書き連ねていくとしよう。
2022年成人式(岸和田市)
今日は岸和田市の成人式に取材をした。
岸和田市は、大阪府の中では、大阪市、堺市に次ぐ3番目に歴史のある市だ。だんじり祭りをイメージする読者も多いだろう。また、岸和田市の成人式と言えば、爆音を響かせたバイクが乗りつけ、新成人を祝福する。そんなイメージを持つかもしれない。
今日行われた成人式では、10歳の自分が20歳の自分に宛てた手紙を渡すという粋な取り組みが行われた。司会から会場へ、「書いたことを覚えていますか?」との質問がとんだが、覚えている者は殆ど居なかった。
そもそもこの施策自体が10年後も自分達が存在している前提でなければ行われない施策だ。10年前の2012年と言えば、東日本大震災の翌年であり、政権は民主党が担っていた。日本郵政グループの在り方も自民党の完全民営化路線から軌道修正していた時期と記憶している。そのような不安定な時期に、10年後を見据えた施策が出来たのだから、郵便局は大した自信である。
今日の取材の中で郵便局の社員にも話を伺ったが、彼ら彼女らは、地域の中に溶け込み、地域に根差している。彼ら彼女らに地域密着なんて言葉はもしかしたら要らないのかもしれない。密着しているのではない。中にいるのだ。常に、いつ何時も。
新大阪に着いてしまった。次回は、岸和田市の魅力と地域との繋がりについて書くとしよう。