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めぐりゆくもの『最初の質問』を読んで

私は時々

自分に驚く。

例えば、誰かと話している時ふっと、私の声を聴き

(私の声はこんな声だったんだ)

とか

鏡に映る自分に

(あれ、私ってこんな顔だったんだ)とか。

普段意識していない色々なことに

ねえ、気づいて、てその存在を突きつけられるような感じ。

最初の質問を読んでこれは

ぜひいろんな人と話してみたいと感じた。

「今日 あなたは空を見上げましたか」

「空は、遠かったですか、近かったですか」

「うつくしい」と、あなたがためらわずに言えるものは何ですか?

詩を読んでいるのに、いつしか

詩ではなく 生き方を問われているような、気持ちになる。

そして、あなたは、あなたの良さに気づいていますかと

投げかけらえれるような気持ちになる。

そうして考えて考えていくうちに 

「あなたは言葉を信じていますか。」

と投げかけられる。

あなたは、言葉を信じていますか。

言葉は、あやふやになったり

それこそ真実しかそこにはなかったり

人によって信じたり信じなかったり

言葉の持つ曖昧で誠実できまじめで

あてにならなくて などと

言葉こそ それを発する人 使う人 によって

さまざまに変化するのではないかと 

言葉こそ その人ではないかなどと

考えてしまう。

そしてわたしは

言葉は私であると思った瞬間に

天を仰ぐのだ。

「今日、あなたは空を見上げましたか。」

ミモザの花が咲くころ

一つ一つの質問を

わたしは わたしの大事な人と 分かち合いたいとおもった。


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