儲かる仕組みの創り方
何事も興味が高い人とそうでない人がいて当たり前ですが、ビジネスを始める事業主は絶対的に必要とする儲かる仕組み。この儲かる仕組みに興味のない方は素質云々ではなくビジネスを続けるのは難しい。なぜなら事業は儲けたお金を次に廻すことで継続するからです。
この「儲けたお金を次に廻す」に儲かる仕組みの本質が隠れています。ビジネスはキャッシュフローで決まります。マーケティングとかブランディングとかビジョンとかミッションとか人材とかスキルとかビジネスモデルとか何とかかんとか、そんなものはハッキリ言ってどーでも良いです。
「儲けたお金を次に廻す」ためにマーケティングとかを使うんです。大切な事なのでもう一度言います。お金を次に廻す、すなわちキャッシュフローを停滞させない為に、マーケティングなどの諸々が必要になります。金と傘は天下の回り物、です。
え?それだけ?って思われる方がいると思いますので、ハッキリ言います。それだけです。
これだと話が終わってしまうので話を膨らませてお伝えします。キャッシュフローの一番初めは何だと思いますか?そうです。キャッシュインです。お金が自社の口座に入ってくる、これがキャッシュインです。何を始めるにもお金が必要です。登記、事務所契約、事務用品、パソコン、何でもお金が必要です。
そうなんです。一番初めのキャッシュインが実は資本金なんです。(※細かい事は今回の話の本題じゃないので省きます)資本金の多寡がその後の活動に影響を及ぼすのは想像に難くないと思います。
今からキャッシュフローの説明をマンションの購入になぞらえて説明します。あなたは「たけちゃんの人生」というビジネスを始めました。資本金は1000万円です。たけちゃんの人生を成功で終わらせることが事業のミッションです。
まず手始めに「成功」とは何かを定義しましょう。
KGIを設定します。
無借金で死ぬ
KPIを設定します。
結婚
車の購入
出産
マンション購入
子供が東大合格
余生を楽しむ
囲まれて死ぬ
では、順に追ってキャッシュフローがどれほどまでに「儲かる仕組み」の本質であるかを説明していきます。
なお、ここでのKGIとかKPIは、あえて、定量では表現しておりません。イメージの分かり易い事象で説明してまいります。
では、早速まいりましょう。
25歳で結婚します。結婚式にお金をかけたくないので親兄弟のみの簡素な形式で終えます。ここでキャッシュアウトが発生します。キャッシュアウトとは自社の口座からお金が出ていくことです。結婚式の諸費用が350万円です。資本金の1000万円から350万円差し引きます。
残金は650万円です。さあ、ここで新しい事業を打ち立てましょう。そうです。お祝儀です。これにより280万円のキャッシュインが生まれます。するとどうでしょう。口座の残額は930万円になりました。350万円の経費で280万円の収入です。差し引き70万円の赤字です。
結婚式事業を盛大にぶち上げたものの最終的には70万円の赤字です。もしキャッシュフローを意識していれば、この事業には親戚や会社の同僚、学生時代の友人を招待することで初期投資に550万円キャッシュアウトし、お祝儀のキャッシュインで600万円回収する。これで最終的に黒字事業に出来たのです。
さて、赤字事業だったとは言え、まだ口座にキャッシュは残っています。さて話は本題のマンション購入によるキャッシュフローに入ります。
口座には930万円の資金があります。あなたはマンションを購入しそこから収益を上げていく賃貸事業を始めようと事業計画を書きました。そして、「自分の両親銀行」と「奥さんの両親銀行」から事業に必要となる資金の調達をするための交渉を行います。目標額は両行あわせて5000万円です。
両行から無事に資金を調達することができて安堵する暇もなく物件の購入です。そのマンション事業に必要な金額は1億円。初期投資は4000万円。口座には5930万しかありません。そのため「893銀行」から足りない金額を利率3%で借り入れます。どうですか?かなりリアルな数字だと思いませんか?
そして事業が始まります。マンションからの収入は月々40万円が月末にキャッシュイン。三行への支払いはそれぞれ12万円で10日に先の2行と25日にそれぞれキャッシュアウト。さあ、ここからがキャッシュフローの重要性がでてきます。
初期投資で4000万円ですから口座の残額は1930万円。初月はキャッシュインが敷金など含めて2ヶ月分80万がキャッシュイン、10日に24万、25日に12万がキャッシュアウト。月末に翌月分の40万円がキャッシュイン。初月末時点で2014万円。翌月以降は差し引き4万円ずつのプラスになります。
さて、ここで問題です。キャッシュアウトに加味されていないものがあります。さて何でしょう?答えは税金、給料、役員報酬、諸経費です。ざっくりこれらの合計値が50万円だとします。すると、月単位では
40-36-50=-46万円
マンション事業は毎月46万円の赤字を垂れ流す不良債権事業だったんです。
そうなんです。これこそがキャッシュフロー経営の大切なところなんです。目先のキャッシュインと銀行への支払いキャッシュアウトだけを見ればプラスのキャッシュフローのように思える事業でも、固定費や変動費といって諸経費を加味しないと事業は継続できません。
つまり、この「たけちゃんの人生」ビジネスを始める段階で、どの事業がそれぞれどのくらいのキャッシュインとキャッシュアウトが発生するのかを予め計算してお金の流れを把握していないといけなかったのです。
事業を始めた段階でもしキャッシュアウトの金額を把握していれば、6000万円の物件を選んでいたでしょう。どんなに優れたマーケティング手法を使おうとも、40万円の賃借物件を倍額の80万にする事はほぼ不可能です。ですので、「儲かる仕組み」はマーケティングでは無い、と冒頭に申し上げたのです。
この事例の1億円の物件とはレッドオーシャン市場を指しています。6000万円が反対のブルーオーシャン市場です。レッドオーシャン市場は外から見ると華やかに見えがちです。かたらブルーオーシャンは注意していないと見落としがちな市場です。この市場を見極めるためにマーケティングを使うのです。
3Cや4P、SWOTですね。これらのフレームワークを使って市場分析をするのです。これがマーケティング分析です。
わかりましたか?まずは自社の流動可能な実際に手元に残さないといけないお金、単月ベースの収支が黒字となるようにキャッシュインとアウトを意識したキャッシュフローを前提に、どの市場で戦うのかを見極める材料を探すためにマーケティング分析を使うのです。
そろそろまとめます。
冒頭にも述べました。
「儲けたお金を次に廻す」ためにマーケティングとかを使うんです。お金を次に廻す、すなわちキャッシュフローを前提としたマーケティング分析と戦略がその後に実施しないと「儲かる仕組み」は創造する事はできません。
では、そのキャッシュフローを前提とした「儲かる仕組み」を創造するマーケティング分析はどうすれば良いか。これはほんとに簡単に出来ます。もし貴方が「儲かる仕組み」を心の底から本気で願うのであれば、マーケティング戦略の専門家を見つければ良いのです。
マーケティング戦略の専門家を見つけることは非常に容易です。なぜなら、この文章を書いている人物がブランディング戦略家だからです😝簡単でしょ?😆😂😜
お後がよろしいようで。
お付き合いありがとうございました。
それではまた。