「価値」を創るマーケティンとは何か。
マーケティングのはじめ方のポイント
昨日のおさらいから少し。
「マーケティングが大切」はビジネス界の常識。
「マーケティング思考=『売れる仕組み』をつくる思考」をシンプルに、
(1)お客様を「知る」
(2)価値を「創る」
(3)舞台を「仕組む」(=価値を「届ける」)
今日は続きとして(2)価値を「創る」についてお話。
そもそも論としてマーケティング思考における「価値」とは何かを考えることが大切なことが多いのですが、これをけっこうな確率で”浅い”人が多いです。
断言できます。
売れない商品・サービスの9割が「価値の5W2H」が弱いです。
☑5W2Hが「価値」を創る
When: いつ
Where: どこで
Who: だれが
What: なにを
Why: なぜ
How:どのように
How much:いくらで
さて問題。
売れない商品は5W2Hのどれが一番弱いでしょうか?
売れない商品が陥る5W2H
とりわけ「How much:いくらで」が弱いんですよね。一般用語で価格設定と言います。
こんな気持ちになったことありませんか?
・一攫千金狙って高めかな
・私の実力でこの値段は高いかな
・フロント商品は安め設定が定石
・まずは無料で集客だ
・客足遠のくから雨の日割引
「安物買いの銭失い」
こんな言葉を聞いたことはありませんか?これは、如何に日本人は買い物下手かを端的に表現した言葉です。
株式投資の格言にこのようなものがあります。
「買いにくい相場は高い」
値段の多寡ではないのです。なぜ高いかには、安いものと同様にそれなりの理由があります。
売れない商品が陥る5W2H
とりわけ「How much:いくらで」が弱いがためにあなたが扱う商品が売れない商品に陥ります。
では、どのようにしてその適正価格を設定するか。
ここでの思考こそがマーケティングを担当する人の(2)価値を「創る」の醍醐味となるわけです。
クライアントが元に戻れなくなる価値を提供する。
(2)価値を「創る」の醍醐味はこれに尽きます。
たとえば、あなたは”高級”腕時計を購入したとします。”高級”の定義は人により異なります。
なぜそれを選んだのですか?
👆このフレーズの解こそが、「元に戻れなくなる価値」です。
弊社は飲食店コンサルティングもしています。
弊社のクライアント店舗は、このコロナ禍によりG.W.期間中の売上は前年対比でおよそ2倍です。飲食店が窮地に立つ中で他の飲食店と何が違ったのか。
それは「元に戻れなくなる価値」があったからに他なりません。だからお客様が店舗に訪れたのです。
「How much:いくらで」を考える元ネタが「元に戻れなくなる価値」を創ることです。
自社のシーズをお客様のウォンツおよびニーズにうまく届かせて、花開かせることで「元に戻れなくなる価値」を創ることが可能になります。
クライアントのベネフィットをつかんで「次もまた」選ばれる存在になれます。