スキがすき

はじめての投稿にスキをもらった。
目的が別のところにあるとしても、純粋に嬉しかった。

この「スキ」という機能、ほかのSNSでは「いいね」という言葉で表現されることが多いと思う。あえてこの言葉にした意図をぜひとも知りたい。

何かや誰かに対して良し悪しという表現を使うと、あたかも普遍的な意見のように聞こえて、窮屈な気持ちを覚えることがある。

私は苦手だと感じる人が、同僚たちの中で「いい人」と言われていたら、それがコミュニティ全体、社会全体からの評価のように聞こえて、「みんなから慕われてる人なのに、私がおかしいのかな」みたいな考えを起こしそうになる。

悪い人と言われるような人はそんなにいなくて、いい人と言われる人はただ害がない人、他に特筆すべきことがない人（その人にとって！）という場合だってあるのに。

「私は好き」という言い方だったら、まだ信じられる気がする。
「いい人だけど私は好きじゃない」って人がいてもいいわけだし。

とはいえ私も「あの人ってどんな人？」と聞かれて、深く話す仲でもなければ「ああ、普通にいい人だよ」と当たり障りなく答える。
そうか、当たり障りなく、穏やかに過ごすための言葉として使っているのか。

SNS上の「いいね！」は別に、良し悪しを判定してるものではないし、もっと気軽なものだとわかっている。
でも流れてくる中で目を引いて「なんかいいなぁ」と感じたときの気持ちに近いのは「スキ」って言葉なのかもしれないと思った。