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「めんどくさい」は行け「行きたくない」は行くな

基準

不登校を論じる上で必ず挙がるのがこの基準。怠けからくる登校拒否なのか否か。こういう時に大事なのがこの言葉『「めんどくさい」は行け「行きたくない」は行くな』この言葉は、僕が不登校で苦しんでいた時に自己分析をする中で見つけ、助けられていた言葉です。不登校を持つ親の方は、この言葉で何か気づくことがあるのではないでしょうか?この言葉を子どもに言ってあげるのもかなり良いと思います。

言葉、考え方、概念に人は救われる

これは、不登校で苦しんでいる親子ならとても共感できることだと思います。既存の価値観や固定観念に囚われず、新たな道を発見して将来を構築していく。不登校と向き合うことは将来を放棄することではないのです。

「めんどくさい」例

  • ゲーム、アニメなどの好きなことだけしていたい

  • 授業がだるい

  • 朝起きるのだるい、ねむい(起立性調節障害などを除く)

  • 勉強したくない

  • 疲れる

  • めんどくさい

「行きたくない」例

  • 楽しくない

  • 意味がない

  • 気持ち悪い

  • 起きれない

  • 人間関係が悪い

  • 先生が嫌い

  • 行きたくない

対策

まず第一に、「めんどくさい」であろうと「行きたくない」であろうと、登校拒否は同じ。子どもが登校拒否したら焦るのは当然のこと。人として、子どもが普通から逸脱しようとしたら焦るのは当たり前。また親世代と今の世代では不登校率が全く違うのでなおさら不安になってしまいます。
対策は、理由によって変わってきます。

「めんどくさい」場合

これはもちろん登校させます。たまに休みを許容するのは全然ありですが、当事者意識を持たせることが大切です。この「当事者意識」について語りたいことがたくさんありますが、それはおいおい別の記事で説明します。
学校に行くことで学歴が手に入り将来に役立つ、お金がかかっている等、これは正しければなんでも良いです。押し付けすぎは「行きたくない」に繋がる可能性があるのでたまには許容しましょう。怠け癖がつくかも、と思うかもしれません。確かにそうです。ですが、これは当事者意識を持たせることで解決するのです。詳しくは今度。

「行きたくない」場合

休ませましょう。こうなった場合、かなり動揺するでしょう。子どもの心身ケアも大切ですが、noteで不登校関連の記事を読んでいる皆様ならわかる通り、親の心身ケアも同じくらい大切です。ここに関しては、僕よりももっとわかりやすい説明をしている方がいると思うので省略します笑。
休ませた後は、理由の分析から始めましょう。障がいや病気が原因の場合はこれも僕よりもわかりやすい方がいるので省略します。


もし、「意味がない」と言われたらどうしますか?
ここで役立つのが哲学であり、僕の記事なんです。
おそらく多くの人が「当たり前だから」「将来に役立つから」「学歴がないと生きていけないから」等を言うと思います。
ハッキリ言いますが、そんな言葉は何も刺さりません。
なんなら逆効果です。
親という一番子どもに寄り添えるはずの存在が、子どもにとって自分を取り巻く有象無象の存在たちの一部と化してしまうのです。
要は、自分を理解できない存在たちの仲間入り、になるのです。


じゃあなんて言えばよいの?
これは簡単じゃないです。でも意外と難しくもないです。
そもそも、最初から最善の完璧な言葉なんてありません。
会話における基本的なことを守ればいいだけです。
否定から入らない。これは誰もが聞いたことありますよね。
この「学校に意味がない」という発言は学校に行きたくない理由でもありますが、それよりも、なによりも、子どもの「考え」なんです。
それに対して、学校に行かないといけないという固定観念に囚われている人が、子どもの考えを真面目に聞こうともせずに、脳死ですぐに、「学校に行きなさい」と否定したら、不登校以前に反感を買うのは当然です。この場合、議論をするのが良いと思います。
子どもの考えに対して、自分の考えを話す。これだけです。
まあ正直ここが一番難しいと思います。
真っ向から反対してる人たちの議論なんて誰が想像しても難しいですよね。

ここで注意してほしいのが、お互いがお互いを本気で理解するようにする
ということです。そして、それを子どもに伝える。例えば、「私の世代は学校に行きたくない子がほぼいなかったし、学校に行った方が安心だから行ってほしいと思っている。けど正直なんで登校したくないのかが分からないし、意味とかも考えたことがない。でもあなたのことは本気で理解したいと思ってるから話し合おう」みたいな感じかな。
今の自分の現状と意向を相手に伝える。
こうすることで、学校に行かせたいvs学校に行きたくない、という敵同士の構図から、話合いをする味方に変わる。そんな感じがしませんか?
あともう一つ、時間を置きましょう。子どもが学校に行きたくないと伝えた瞬間に議論するのはだめです。お互い感情的になったり、喧嘩したりする可能性があります。子どもが休みたいということを伝えてきたら「いいよ」と言い、さっきの例文のようなことを伝えて時間をおいてから話し合う。
これがとても大切です。




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