まずは知識をつけてBrSEに
今日はコミュニケーターとして、翻訳などの仕事をするトゥアンさんにインタビューした模様をお届けします。トゥアンさんは日本での留学経験も就業経験もあり、コミュニケーターという翻訳のお仕事をされている方。コミュニケーターとはBrSEになる前の養成期間のようなものです。先日はBrSEの方のインタビューを行ったのですが、BrSEになるには、日本語も日本人と不自由なく話せるくらいかなりの能力が必要なだけでなく、IT技術に関しても並大抵の知識ではなれず、きちんと知っておかなければBrSEにはなれません。そんなBrSEになりたいトゥアンさんはいったいどのように仕事しているのかをインタビューしてみました。
それでは早速いつものアンケートからです!
・出身地: Tien Giang省 (ティエンジャン省)
・趣味:旅行、アニメ、水泳
・好きな日本語:楽
・休日にすること:家族と旅行する、散歩する、水泳する、アニメを見る
まず恒例の質問ですが、楽というのはやっぱり性格に会うからですか?
ーそうですね。私にとって人生は短いのでできるだけ楽しく生きたいので楽しいという字を選びました。
トゥアンさんの性格にぴったりです。
ではBEETSOFTに入ったきっかけを教えてください。
ー大学を卒業して、日本に留学に行きました。そして、そのまま日本で就職しました。大学では営業やマネジメントについて学びました。
日本では人事部で日本人と同じように働いて、採用募集や、新人研修もしました。
日本では旦那とも出会って、結婚も、出産も日本でしました。旦那はITの会社に勤めている人で、よく仕事の相談もしてくれていたのですが、私はわからないので、アドバイスなどのできず、私も旦那の話すITについてわかりたいと興味を持つようになりました。
子供が生まれてベトナムに帰ってきたのですが、それをきっかけに転職を決意。今までの人事ではなく、ITの会社で働くことを決意しました。
調べたところ、BEETSOFTはアクティブな環境で熱心な人達が集まるとの良い評価がある会社でこちらを入社する事にしました。
実際入ってみてどうでしたか?
ー会社自体もまだ若くて、若い人がいっぱいいてみんな熱心です。私はもう30歳ですけど、若い人と働くと、自分も若くなった気分になりますね。若い人からエネルギーを吸収しています(笑)また働くことによって知識もついて、旦那との共通点もできたため、家での会話も楽しくなりました。旦那にアドバイスできるようにもなったし、逆に旦那にもITの知識を教えてもらいました。
いいですね。確かにトゥアンさんからはいつもエネルギーが溢れている感じがします!
では仕事で気をつけている点などはありますか?
ー私の仕事は、開発チームの中で日本チームとベトナムチームをつなげる事でコミュニケーターと言います。日本語の仕様書をベトナム語に翻訳して、案件の進捗をフォローして、日本とベトナム双方の報連相を絶えず行っています。
そして、私の仕事に対して気をつける事は正確性と速度です。通訳、翻訳した内容は正確に開発者に伝わっているのか、案件を早くスタートできるのか、進歩は順調かを特に気を付ける必要があると思います。
外国人から報連相を聞く日が来るとは思いませんでした(笑)ITの会社に入ってみて面白いなと思ったところはどこですか?
ー今までITの知識が全然なかった私が少しずつもIT知識を身につけることができ、スキルの幅を広げることができるようになりました。新しいプロジェクトに参加する時新しい分野の知識を身につける事ができます。ITの会社に入る前はDB(データーベース)など用語は何も知りませんでした。あまりにも知識がなく、恥ずかしいなと思いましたけど、なんでも調べて、聞いてとにかく勉強しました。たくさんの知識を得て、前よりかっこよくなった気がします。(笑)また、プロジェクトの資料を読んである程度理解できるようになったこともとても嬉しいことです。他にも翻訳する時に色々と調べていく内にその内容に詳しくなっていき、最終的にいい翻訳が出来上がるのも楽しみです。それに、日本人担当者と直接会話し、日本語力を鍛えることチャンスもあります。
まさに人生を楽しんでいるんだなと思えるくらい仕事なのに楽しいことがどんどん出てきますね。仕事の大変なところはありますか?
ー実際は単純な通訳や翻訳ではなく相手が本当にやりたいことを理解することが必要で、ロジカルに考えることが簡単ではないと思います。または、相手が何をやりたいかを追求し、理解し、それに応えることも大変ではあります。
仕事をする上で大事にしていること
ー新たなことを学び続ける事が大事だと思います。
IT業界は絶え間なく進歩しているため、新たな事を学び続けなければあっという間に時代遅れの人になると思います。プロジェクトによって使う技術が変わるのでたくさん勉強しないといけないですし、家でも新聞や、インターネットを読んで勉強したり、上司に聞いたりしています。最近は寝る前はいつもITの専門用語や、日本語の勉強をしています。
そういえばもともと日本語を勉強したきっかけって何がきっかけなんですか?
ーホーチミン市から100キロくらいの田舎で私は生まれました。南部の出身なので、日本人はあまりいなくて、日本語を聞く機会もあまりなかったです。そんな中で、姉が日本の会社で働いていて、姉が日本人と話しているのを見て偉いなと思いました。
また、ドラえもんやコナンを見て、漫画の中の日本の景色が綺麗だったので成長したら日本に行きたいなとも思いました。そして日本に行くことについても、姉が応援してくれました。日本に縁があると思います。
自分がここだけは人に負けないと思えるところはありますか?
ー人に負けない事はいままで考えたことがないですが、私の性格は楽観的な人でいつも明るく前向きで嫌なことがあっても気にしないというタイプです。この面だと他の人に負けないかと思っています。
確かにこのインタビューからも、トゥアンさんの明るさはかなり伝わると思います。
この質問は結構みんなにしているのですが比べないという人が多いなと思いますが、ベトナム人は人と比べないですか?
ーうーん、人によって違いますね。他の人と比べることは悪いことじゃないけれども、他の人と比べると他の人はもっとすごい人がいるので自分と比べるようにしています。
今後の仕事の目標
ではそろそろ、今後の目標についてお願いします
ーIT業界の知識を増やしたら、将来Bridge System Engineer (BrSE)やリーダー、若しくはPMの仕事に挑戦したいと思っています。日本語だけでなく技術も高く、会社に存在感のある仕事だと思います。そういう仕事をしている人はかっこいいです。例えば、今BEESOFTのBrSEだと、Huynhさんもかっこいいですよね?私も早くこれから簡単な翻訳だけでなく、もっと技術を身に付けて、そういう人になりたいです。PMの仕事はさらに管理能力も必要ですので、BrSEのさらに先の目標です。
ありがとうございました。
とても明るくて毎日エネルギーに満ち溢れたまさに南国出身雰囲気を持ったトゥアンさん。その明るさは人と比べるのではなく、自分の中での最高やより良い姿を目指す姿勢から来ているのだと強く感じました。人と比べないから、自分の中でのかっこいいを目指していく向上心が内からの輝きを出しているのだとしたら本当に素敵なことですね。また、BrSEになることの難しさ、レベルの高さも感じることができました。