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2023年に前立腺ガンがみつかりました。 すでに治療は終わって元気に過ごしています。 …

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2023年に前立腺ガンがみつかりました。 すでに治療は終わって元気に過ごしています。 2023年夏の治療の日記です。

最近の記事

【前立腺ガン治療日記⑫】その後の顛末

母へのカミングアウト 結局、治療最後の晩は小樽の実家に泊まることにした。もちろん、「あれ、突然どうしたの?」と、?顔の母と夕食を食べに行く。珍しくスパゲティが食べたいというので、近くのショッピングモールにあるチェーン店のイタリアンで夕食にした。 どのタイミングで母にこの病気のことを話すべきか迷っていた。食事中に、ぼくがガンであることを話たら、きっと母は泣き出すに違いない。パスタも冷めるに違いない。30代からシングルマザーになり、3人の子どもを育てながらサバイブしてきた、文

    • 【前立腺ガン治療日記⑪】最後の大きな悩み

      思い切って民泊アパートを引き払う 図らずも、治療のために泊まった札幌市内の民泊アパートになんとなく身体が合わないことを記してしまった。言葉にしたり、文章にしてしまうと、本当にあったことになってしまうので控えていたのだけれど、やはり、あそこには何かがいたような気がする。 ガンの治療日記が、夏の暑気払い怪談になってしまった。 誰かに話したくて、いつも懇意にしている友人に話したところ「治療中なのだから無理はしないほうが」とアドバイスをもらい、その長期滞在用の民泊アパートを引き

      • 【前立腺ガン治療日記➉】昨夜の不思議なできごと

        わりと順調にすすんでいるガン治療なのだけれど、昨日の晩から、ちょっとだけ困った問題が起きる。 月曜日から木曜日までは札幌で治療を受け、金曜日から日曜日までは仕事をして自宅で過ごすというサイクルで3週間目に突入。最初に2週間は、いつも使う市内のホテルを予約したのだが、最後の週はインバウンド最盛期でどこのホテルもいっぱい。仕方なく、いわゆる「町中民泊」を借りるとにした。 調べてみると、札幌市内にもたくさんの民泊がある。先日、たまたま打ち合わせ用に時間契約で借りてもらった民泊が

        • 【前立腺ガン治療日記⑨】治療が日常になる

          ついに最終クール ついに陽子線治療も最終週に突入。今日も含めて、あと4回の放射線治療を行えば、一連の治療も終わりを迎える。看護師さんからも「あと一週間ですね。頑張って!」とエールをいただく。「あ、はい」とちょっと不安げに答えるぼく。気の弱いおじさんだなと、見られているのかもしれない。 この病院の看護師さんや技師さんたちはとても感じがいい。もしかすると、病院もコンプラがうるさいので、感じ良く接する研修を積んできたのかな?と、勝手に勘繰ってしまう。しかし、働きやすい職場であれ

        【前立腺ガン治療日記⑫】その後の顛末

        • 【前立腺ガン治療日記⑪】最後の大きな悩み

        • 【前立腺ガン治療日記➉】昨夜の不思議なできごと

        • 【前立腺ガン治療日記⑨】治療が日常になる

          【前立腺ガン治療日記⑧】どうしても、うまくいかないこと

          前立腺ガンの陽子線治療も8日目。3分の2が終わった。やはり副作用は否めず、どうにもトイレに行く回数が増えた。なんとなく下腹部にチリチリとした痛みも感じる。しかし、生活に支障が出るほどではなく、数多あるガン治療の中では、ダメージは最小限なほうだと思う。 先日、子宮頸ガンの手術をした友人の話を聞いた。実は、子宮頚ガンになったという女性の友人が周りに多くいる。子宮頚がんになると、大なり小なりの外科的手術が必要になるらしい。その友人は、早い時期から小さな腫瘍が見つかっていたそうだが

          【前立腺ガン治療日記⑧】どうしても、うまくいかないこと

          【前立腺ガン治療日記⑦】この病気について考える

          小さな臓器の不思議 治療自体は問題なく続く。「ちょい出し」の技術を覚えたら、200ml問題もなんなく解決した。最近の治療は、短い時間で終わるようになってきた。 人間の尿はどれくらい溜まるものなのか。 今回の治療の前に、準備のため何度か入院しなければならなかった。泌尿器科系の治療なので、数日間、出る尿の量を毎回測らされたことがある。一度の排尿で最高750ml計測したことがあった。小さい臓器に、そんなにたくさんの尿が溜まるものだとビックリ。 学生の頃飲んでいたペプシのボト

          【前立腺ガン治療日記⑦】この病気について考える

          【前立腺ガン治療日記⑥】忘れてはならないこと

          忘れてはいけないものを忘れてしまう ついにやってしまった。 前立腺ガンの陽子線治療は、基本的に少ない荷物で受けられる。保険証と診察券は必ず必要だが、あと、もう一つ必ず持っていかなければならないものがある。 まず、治療に行くと病院の診察着に着替える。病院で、それは全て用意してくれるのだけれど、陽子線治療用下着を装着しなければならない。薄い素材で作られた白い下着で、特段大きな技術が凝らされているようには見えないが、必ず売店で買わなければならない。5枚セットで770円。 こ

          【前立腺ガン治療日記⑥】忘れてはならないこと

          【前立腺ガン治療日記⑤】ガン治療一番の悩み…

          第2クールがスタート 前立腺ガン陽子線治療は、1週間に4回月曜日〜木曜日まで行い、そのあとは自宅に帰る。金曜日は通常仕事をして、土日を挟んで、また、月〜木というサイクルで3週間行われる。今日は2週目のスタート、5回目の治療となる。 基本的に、陽子線を当てる治療は、ほんの5分程度。しかし、そこに至るまでのプロセスにいろいろな注意が必要となる。何度もこの日記にも書いているが、排便を必ず済ませなければならない問題と膀胱に尿を200mlぴったり入れとく問題。 両方ともだいぶ慣

          【前立腺ガン治療日記⑤】ガン治療一番の悩み…

          【前立腺ガン治療日記④】新しい技を身につける!

          ついに大問題発生! 3日間は問題なくこなしてきた12日間の放射線治療なのだが、4日目にして問題が発生。 陽子線治療は、月曜日から木曜日まで毎日治療を受け、金曜日には自宅に帰り職場に出勤する。このスパンを3週間繰り返し、12回すべてのクールが終わる。今日4回目の治療が終わると、一旦自宅に帰ることができるという心の緩みが、この問題を生み出したのかも知れない。 尿が200ml溜まらない。 今回の治療を毎回同じ身体コンディションで受けるため、必ず膀胱に溜まっている尿の量を調節

          【前立腺ガン治療日記④】新しい技を身につける!

          【前立腺ガン治療日記③】便秘薬は救世主

          飲み過ぎには注意 今日もドキドキしながら治療を受けに行く。 今回の前立腺ガン治療のキモは、いかに排尿、排便を上手にコントロールするかということだ。治療が目的の札幌滞在な訳だから、すべての生活を治療優先で考えなければならない。ということはわかっているのだが、12日間、治療だけの毎日というわけにはいかない。 昨日の晩は、旧友が声をかけてくれたので、少しだけお酒を飲みに行く。21:00集合で2時間程度のショートラウンドだったのだが、少し飲みすぎてしまった。旧友も新しい職場にな

          【前立腺ガン治療日記③】便秘薬は救世主

          【前立腺ガン治療日記②】陽子線治療で金を埋め込む

          前立腺に金を埋め込む 今日は第2回目の陽子線治療。 なんとなく朝早く起きたのでランニングをしたり、昨日の晩、体全体をストレッチをしてくれる整体のようなところにいったりしたら、どうやらお尻の筋肉の形が昨日とちがってしまったらしい。陽子線治療の機械に乗ってから、何度も行われる微調整に時間がかかった。 今回の治療が始まる前に一度準備で入院、全身麻酔で手術を受けた。陽子線治療は全部で12回行われるのだけれども、毎回、前立腺の位置がずれないようにと、前立腺の中に目印になる金属を打

          【前立腺ガン治療日記②】陽子線治療で金を埋め込む

          【前立腺ガン治療日記①】前立腺ガンになりました

          前立腺ガンと診断される 前立腺ガンに罹患している可能性を示す「PSA数値」が高かったため、生体検査をしたところガンが発見された。ぼくの場合は、ステージ1だし、ガンの「顔つきが良い」のだそうだ。つまり、このガンは、すぐには大きな悪さをしないということらしい。前立腺ガンの根治(完全に治る)率はほぼ100%らしく、同じくガンで苦しんでいる方に比して、同じ「がん」と名前がつくことが申し訳ないくらい。 最初に見つかった時の主治医は、T病院のI先生だった。とても親切な先生で、初めてガ

          【前立腺ガン治療日記①】前立腺ガンになりました