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大原美術館育ち

久しぶりに浴衣を着て美観地区まで飲みに行こうと友達と出かけた次の日。
家に帰ってなんとかお風呂に入って浴衣をどうする気力もなく寝て起きたら、母に「本当いつもやりっぱなし!」と怒られた。が、洗って陰干ししてくれたらしい。30歳になってもごめんねママ。実は一人暮らし始めてから誰にも怒られないから実家暮らしのときよりいろいろだらしないのは黙っておくね。

それでまた午前中にふらふら出かけようとして、気付いた。

デラウェアの下に浴衣干してある…

 

母の趣味で庭に葡萄とキウイのグリーンカーテンというか、グリーンアーケードというかがある。
うちの庭の土は別にフルーツ栽培用とかではないのにしっかり実が成ってるからすごい。
すごいんだけど、これって陰干しなのかな…?
母らしいといえば母らしい。理系出身なのに「結果が得られればそれでいい」という豪胆さがあって。

母の感性と「デラウェアの下に浴衣」という字面の可笑しさ、つる植物に浴衣というだけだけど児島虎次郎の絵のような雰囲気が気に入っている(写真のクオリティというより一つの思い出として)。
記念すべき30歳の、2024年の夏の1枚。


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