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2023年――野球から得た経験を次世代に手渡す

2023年1月。2022年度後期の授業の最終日が続く。

今年いつもと異なることを2つした。
ひとつは、コミュニティ型修了式
もうひとつが、「私と野球」について語って授業を締めくくっていくことである。

いつもは、つまんない顔をしている学生が、「私と野球」について話しているときには、いきいきとこちらを向いて話を聴いてくれた。

コミュニティ型修了式によって、授業の修了証をグループで相互に手渡し、集合写真を撮ったことも影響しているかもしれない……
1年生で修了証をもらえるなんて想像もしていなかった!と喜んでくれた受講生もいた

出席確認のコメントペーパーには、言葉数は少なくとも、私が伝えたことの核となる言葉が並んでいて、確実に、学生に響いている……そんな手ごたえを覚えた。

思えば、大学を卒業してから、私の学生時代の部活動の経験を出す場所がなかった。
とても貴重な経験をしてきたことは確かである。
私のこれまでの人生では一番の光輝く場所だった。だからこそ、私はこの経験をひた隠しにしてきたこともあった。

けれども、世間的な評価を超えての価値、それも、私にとっての価値に、今年の授業での学生からの問いかけによって、そして、コーチングを重ねる中で初めて、気づくことができてきた。

私が今一番お世話になっている大平信孝先生(以下、のぶ先生)がよくおっしゃる言葉がある。

過去の経験は、「振り返り」をすることによって、自分にとってのリソース(資源)になる

のぶ先生の言葉の私なりの解釈は次の通りである。

過去の経験は、そのままにすると、流れて忘れていってしまう。
けれども、ふりかえることによって、自分にとっての行きたい未来に向かうための財産になる。

そして、今年、過去の経験をふりかえり、自分にとってのリソースを得たことによって、新たに気づいたことがある。

過去の経験がリソースになれば、そのリソースを誰かに手渡すことができるのである。

だからこそ、私は、思う存分、私の過去の経験を次の世代に手渡して、次のステージへコマを進めていきたい。

>>note記事「高校の野球部が教えてくれたこと」につづく

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