スタバで獣医学部合格した娘の話
とは言っても、スタバの中で勉強して合格した話ではございません。
賛否両論ありますが、お店に迷惑がかからない時間帯、時間の長さであれば応援したくなりますよね。でも集中できるのでしょうか?
そもそも獣医学部めっちゃ少ない。
獣医学部はそもそも全国でも学校数が少なく、国公立で11校、私立で7校しかないという狭き門です。参考までに薬学部を調べてみると、国公立が18校、私立61校であることを考えると、偏差値以上に倍率も激烈に高いことが獣医学部の最大の問題。そうなんです、超難関なのです。
携帯に電源を入れなくなった。
高1の時に親との労使交渉末に手に入れたiphoneなのに、高校2年生になってからは全く電源を入れなくなりました。彼女曰く「携帯は電源入れなきゃ黒い板」だそうで、時間の捻出をするためには携帯不使用が一番だと気づいたとのことです。
TVを見なかったり、睡眠時間を削って…のようないわゆる超ガリ勉はしませんでしたが、圧倒的にスマホを見ないことで時間に余裕が出たそうです。
スマホってモモに出てくる時間泥棒
ミヒャエルエンデの「モモ」という作品に出てくる灰色の男たち。時間泥棒に時間を奪われた人々は、その少なくなった時間をなんとか生きようと、余裕を失っていきます。これ、完全にスマホですよね。
わずかな時間でもSNSやゲームなど、無課金といえど大量の時間を消費をされています。少し少し…の積み重ねでがっつり時間取られていますよね。
モモは1973年の作品なので51年前の作品ですが、当時でも余裕がなくなって人々がギスギスしていく様子が描かれていましたが、現代ではもっと多くの時間が奪われ続けているのではないでしょうか。
スマホを放棄するには色々な利便性を捨てる弊害がありますが、人生を左右する大きな決断、努力のためには非常に有効な手段です。もっともこれは私たち親が強制したわけではなく、彼女の決断でした。
彼女も小学生の時に読んだこの本も覚えていて、時間泥棒に遭わないようにスマホを板化する決断をしたようです。
合格したら、スタバの永年無料券をあげる
では、親がやったことは?残念ながら何もありません。
ここに関しては本人の努力とモチベーションの世界ですから励ますくらいしかできないのが実情です。本人曰く「勉強しろとあまりに言われなくて、不安になって勉強した」そうです。
そこで、モチベーションUPにつながればと思い、実施したのが「もし国立の獣医学部に一発合格したらスタバの永年無料券を進呈します」でした。
果たして、これがどれくらい背中を押したかはともかくとして、なんとか志望校へ一発合格することができました。よく頑張ったね。
仕組みは簡単。オートチャージ費用を親が持つ
タイトル詐欺で申し訳ありません。
スタバのカードを娘に貸与し、そこのオートチャージを私に紐付けするだけですけどね。そうすることで、オートチャージすることができるので、いつでも気兼ねなく利用することができます。
チャージされると連絡がスタバからくる
設定では千円を切ったら、3千円づつ入金にしました。千円を切るたびに、今チャージしましたからね!という趣旨のメールがスタバのアカウントから届きます。Webに行けば、どこの店でチャージされたか把握ができます。
離れて暮らしていても、なんとなく生存確認ができるのは安心です。
なんかすげー使ってる
初めての一人暮らし、親と離れて生活しているので日頃の暮らしぶりを把握していませんが、とある月末に1週間に3回(合計9千円)チャージがありました。カードでも落としたか?不正利用か?大盤振る舞いをしているのか?と心配して娘に連絡をしたところ「月末で仕送りも尽き、お金がなかったのでスタバでご飯を食べていた」とのこと。
逆ぅ!普通はお金がないとスタバには行けません。
約束なので文句も言いませんが、ある意味賢いですよね。使えるものは使う。タフに育ったなと感心します。
それでも安い!国立すごいな
そうなんです。国立大学の学費格安ですよ。文部科学省令による国立大学の標準額では、1年間の授業料は535,800円です。
理科系、その中でも医学、薬学系に関しては全く私立と授業料が異なります。スタバを毎月払っても遥かに学費が安い恩恵の方が上です。
これをご覧のお父様、お母様。子供をなだめすかし、褒めて、モチベーション上げて、なんとか国公立に入ってもらいましょう。
結論:受験で親ができることは限られている
結局は子供のモチベーションが一番大切です。目標に達成したらどんな世界が広がるのか。夢が叶うとどんな素敵な生活が目指せるのか。
子供の視点は小さくなりがちなので、その先に広がる未来を感じてもらうことが親の使命だと考えています。
努力が実を結ぶ為には時間泥棒に時間を盗まれないようにしましょうね。
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