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新型うつだと家が買えない?

うつ病は現代社会の大きな問題

うつ病は、現代社会において非常に大きな問題として認識されています。体調が崩れるほど無理をしてやらなければならない仕事なんて存在するのでしょうか?メンタルの健康は、仕事以上に重要です。とはいえ、最近注目されているのが「新型うつ」と呼ばれる症状です。

新型うつとは?

新型うつ、正式には「非定型うつ病」や一部「適応障害」と呼ばれます。新型うつは仕事中にのみ鬱状態になり、プライベートでは元気で、旅行に行ったり趣味を楽しむことができる特徴があります。
これって「全人類共通の症状では?」ないでしょうか。
しかし、このような状態が病院で診断されれば、比較的簡単にうつ病の診断書が発行されてしまう事実があります。こんなことを言うと、不謹慎だと同調圧力がものすごそうですが、あくまで意見として述べていきたいと思います。無論、会社に一方的に酷使されたり、パワハラされたりの事例は論外ですよ。

診断の容易さと社会的損失

新型うつの診断は、問診で行われることが多く、医療機関での診断書の取得が比較的容易です。これは、労働力の低下や医療費の増大といった、社会的な損失を引き起こす可能性があります。
実際に、精神疾患による休職者数は増加しており、2000年代には20万人だったのが2019年には30万人以上に達しています。この増加傾向は新型うつが関与していると考えられています。

団信(団体信用生命保険)の加入リスク

さらに、新型うつと診断されることで、意外なリスクも浮上します。たとえば、住宅ローンを組む際に加入が求められる「団体信用生命保険(団信)」では、適応障害やうつ病が原因で加入できないケースがあります。団信に加入できないと、ローンを組むことが難しく、家を買う際に大きなハードルになります。告知義務がありますので、嘘をついての加入は当然無効です。
このように、簡単な診断が将来の大きな障害となることもあるのです。この問題を皆さんはご存知でしたか?

仕事と憂鬱の関係

無理をしてまで行う仕事なんて存在しない、と私も思いますが、一方では、幻冬舎の見城徹氏とサイバーエージェントの藤田晋氏共著『憂鬱でなければ、仕事じゃない』という本もあります。12年前の本ですが、面白いのでぜひこの機会に読んでみてください。若い人にこそ勧めたい本です。

この本は、仕事における憂鬱な状況こそが、成功のための鍵であり、憂鬱だからこそ報酬が得られると説いています。仕事において嫌なことをこなすからこそ、対価が支払われるという厳しい現実があるのです。

仕事は筋トレ

このままでは、全人類が新型うつと診断される日も遠くないかもしれません。仕事に対する捉え方を再考し、無理をして働くリスクや、精神的な診断書が引き起こす長期的な影響についても真剣に考える必要があるでしょう。また、みんながそうだから大丈夫!ではなく、自分だけがきっちり「頑張れる」ことで開ける未来があるかもしれません。
仕事は筋トレと同じだと思います。無理を続けることで、自分が持てる重さを増やしていく作業です。それを無理というのか、成長のための糧とするのかは、どこまで行っても本人次第ですが、頑張れる人がきちんと報われる社会になっていけばいいな、していかなければなと思います。


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