最近の記事

【本紹介】

「縁結びカツサンド」冬森 灯 タイトルに食べ物が書かれていると、必ず手にしてしまう位食いしん坊な私。この本はオマケに表紙の絵がとても美味しそうで、素敵で温かくて買ってしまいました。 駒込駅そばの商店街でパン屋を経営している3代目和久さん、同級生で精肉店の賢介さん、妹のすずちゃんが、それぞれのお店の事を考えながら、そして商店街を盛り上げようと奮闘していくお話。 先にこの本を手に取った理由をお話しましたが、もちろんサラッと内容も読んで、手に馴染むか、紙質…などなど吟味したの

    • 【本紹介】

      「彼女の色に届くまで」似鳥 鶏 今、たった今読み終わった所です。感情が高ぶっているこの瞬間に、残しておかないと…と思い綴ります。(落ち着かなきゃ…💦) 銀座で画廊を営んでいる父親の元で、小さい頃から絵画が身近にあった緑くん。周りよりちょっとだけ特別な環境整備にあった彼は絵を描けば小学校の時から賞を取り、将来は有名な画家になると思っていた。母親が早くに亡くなった事もあり、大人びていた彼は、周りの友達とコミユニケーションを積極的に取ることもなく、高校に進学した1年生の春に彼女を

      • 【本紹介】

        「地雷グリコ」青崎有吾 久しぶりに無心で読めた一冊。本当に本当に楽しかった。 主人公の射守矢 真兎は傍から見るとちょっと抜けていそうに感じる子だけど、実は周りの空気を瞬時に読んで適合させて、目立たないようにしていた。分かっている事は「射守矢真兎は勝負事には強い!」そんな真兎のクラスが文化祭の出し物をする為に倍率が高い屋上での出店を賭け生徒会主催の「地雷グリコ」をやる事になる。グーはグリコ、チョキはチョコレート、パーはパイナップルのあれです。相手より先に上まで行けば勝ちなので

        • 【本紹介】

          「文字の消息」澤西祐典 今の私たちの生活にはあらゆる文字で溢れていますよね。この物語は文字通り、文字で溢れている世界で暮らしている夫婦と息子の元婚約者さんとの手紙のやり取りで進められています。 「そちらはまだ文字が降っていないのですね…」こんな手紙が来たら、ん?と思ってしまいますよね。元婚約者さんは何かの間違い?と思いますが文章は続き…雪が降るように文字が降り続いているのです。窓をあけて空気の入れ替えをしたくても、外から文字が入ってきてしまうので、そんなに開けらません。気

        【本紹介】

          【本紹介】

          「世界でいちばん透きとおった物語」杉井 光 一年位前にこの本が出版される事、そして何かネタが隠されている事を知りました。 発売日に息子と池袋の書店で探したけど…見つからない。前評判がかなり良かったから売り切れた?と、思って書店をハシゴしたらなんとこの本は文庫本でした。 買った直後、この本は私の手には留まらず息子に、そして息子の友達の手に渡り数ヶ月後、私の手に戻ってきました。 内容もさる事ながら、どんなネタが仕込まれているかのワクワク感を抱きながら読み進めましたが、あれ?ネ

          【本紹介】

          小川糸さんの「聖地巡礼」へ

          今日は念願だった鎌倉へ。小川糸さんの「椿の恋文」を1年ぐらい前に読み魅了され、すぐさま「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」を読み、また「椿の恋文」を再読しました。 小川糸さんを読むきっかけになったのは、「ライオンのおやつ」でした。この本も勿論面白かったですが、ツバキシリーズは衝撃的でした。 読めば読むほど、鎌倉へ行きたくなりやっと、やっと実現する事になりました。勿論、事前準備は怠っていません。鎌倉へ頻繁に訪れる事が簡単では無いので 最適なルートを幾つか考え、最終的に2つに絞り

          小川糸さんの「聖地巡礼」へ