研究者と思い込む
実際
本当の研究職の方や研究者の方の業務の実態、というところは正直なところ
わかりません。実際に研究職に携わっている方には申し訳ないですが…。
今回は自分が「精神疾患」を患い、リワークを通して感じた事、気付いた事を自分が「研究者」と思い込んで考えたらどのように作用したか、をシェアしたいと思います。
それでは参ります。
気分と体調
気分と体調は良い時もあれば悪い時もあり、
最初は気分だけが悪く、後に体調が引っ張られる時もあれば、最初は体調だけが悪く、後に気分が引っ張られたり、「最初から両方悪い」なんてこともよくあると思います。
「波」のように常に揺らいでいて、ちょっとしたきっかけだったり、自分の中での反芻思考で揺らいだり。
大きな「波」や小さな「波」
またはそれの継続時間。
その日、その時、その瞬間で変わってくると思います。
自分は「研究者」=「実験」だと思っていて
「実験」するには様々なデータを蓄積させて、
それらを客観的に見て判断が必要なのかな、
と勝手に解釈しています。
朝に行うルーティンとして
これを気分と体調に合わせていくと、
「自分ルール」として
気分が「10段階」で「5」がフラット。
体調も「10段階」で「5」がフラット。
睡眠時間。中途、早期覚醒はあったか。
気分も数値以外に「穏やか、憂鬱感、爽快感、焦燥感、イライラ、倦怠感」などを付け加えて、その感情が何%あるのかを計ります。
体調は「肩こり、腰痛、ムカムカする、吐き気」など、体調が悪い場合「どこが悪そうか」を
明確にしていきます。
毎日やっていけばやっていくほど、データは自然に溜まっていくので、なんとなく自分の
「傾向」みたいなものが見えてくるかもしれません。
朝、昼、夜、行うのが自分としての理想ではありますが、昼、夜は忘れがちなので、
一日がスタートする「朝」だけやってみるのも
良いかもしれません。
「傾向」に対しての行動実験
ある程度気分と体調のデータが蓄積されていくと客観的にそのデータを見れる時が来ます。
例えば…
気分が1〜4で憂鬱感、倦怠感がある時は
睡眠時間が短い。や、中途、早期覚醒が極端に多かったり、悪夢を見たり。
体調が1〜4の場合は気分との繋がりを考えてみます。頭痛が酷くて憂鬱だったのかな、とか
吐き気があるのは、不安感や倦怠感、憂鬱感があったのかな、など。
あくまで例になります。
「傾向」が少しでも見えてきたら、「行動実験」
をしてみます。(ご自身の許容範囲内で、です)
上記の例を当てはめていくと
気分の部分では睡眠時間が短い。または
中途、早期覚醒が極端に多い。悪夢をみる。
これに対して「行動実験」として、
・寝る3時間前には食事を済ませて、就寝1時間前にはスマホを見ないようにする
・就寝前に副交感神経を活発にさせるマッサージをしてみる(自分は耳マッサージがおすすめ)
・マインドフルネスをしてみる
(これは効果が出るまで2ヶ月かかるので、継続していくと効果が得られるはずです)
あくまで「実験」なので1回、2回ではなく、
繰り返して「実験する」事で効果のあり、なしを検証することができます。
体調に関しては、吐き気であれば服薬でまずは対処して効果はどうか。
頭痛などは「気象病」という言葉があるくらいですから気圧の極端な変化で体調を崩す方も多いと思います。
許容できる範囲の症状なら別ですが、酷い頭痛などは服薬をしてみたり、
自律神経(交感神経や副交感神経)を整える行動が必要なのかな、と思います。
日常での行動実験
これまでは気分体調への行動実験を綴ってきましまが、ここからは「日常」や「職場」に焦点を当てていきます。
自分の軸にしている行動実験は2つあり
・プラスのストローク
・アサーティブ
になります。
「プラスのストローク」は
“ありがとう” や “○○さんのお陰で助かります"
“○○さんの○○な所が素晴らしいですよね”
など、「他者に対して温かい交流が生まれる働きかけ」のことを言います。
「アサーティブ」は
「アサーション」というコミュニケーションスキルの一つで、自分と他者を尊重し、歩み寄りながら自分の気持ちを、相手の気持も尊重しながら伝える。「お互いの妥協点を見つけ出す」ような感じでしょうか。
プラスのストロークはまず相手の事をある程度知っていないとできないと思いますが、自分は復職し、新しい配属先、ほぼ全員初対面です。
ですが
少しでもプラスのストロークを出せる場面は無いだろうか…と色々考えました。
行き着いた先は
「挨拶」
初対面の人だからこの人の良い所、あの人の良い所って、全然わかりません。
というか、わからなくて当然です。
ならば
「挨拶」から始めてみよう、と思いました。
別に元気良く、笑顔でにっこり!!
というわけではありません。
挨拶をする時に「プラスのストロークを出す」
という意識をしながら挨拶をする。
そうすると自然と声にもはりが出たり、少し笑顔になれたりする気がします。
パートさんが先に帰る時に
「お先しまーす」と声をかけてくれたりするので、その時は
「お疲れ様です。ありがとうござました〜」と
笑顔で返すようにしています。
相手にはどこまで伝わっているかわかりませんが、頭の中に
「プラスのストロークを出す」
という意識を持っていれば、
いずれこの先のコミュニケーションの中で必ず役に立ってくるという気がしますし、
体に染み込ませればそれが自然となり、
人間関係がある程度出来てきたら自分の中での
本格的な「実験」が始まる。
と感じています。
「アサーション」は最初の配属先への挨拶の時に自分の「実験」として使いました。
普通は名前とちょっとした挨拶で終わるのですが、配属される前に休職していた事、疾患の開示、リワークでストレス対処やビジネススキルを学んだ事、普通に接して欲しい事。これを挨拶の時にアサーティブに伝えました。
これだけは初っ端からの「行動実験」として
自分の中でも強い思いがあったので行動しました。
そして普通はしないですが上長にお願いして
各部門に上長に同行してもらい挨拶をさせてもらいました。これも「行動実験」として自分の中で実験する意思のもと出来たので良かったです。
ま、復職2日目でコロナになっちゃいましたけど〜笑
自分の中では職場が「実験場」として、リワークで培ってきた事を「実践する」と捉えると重苦しいので「実験する」くらいのスタンスが丁度良いかな〜と思っています。
ちょっとしたニュアンスの違いだけかもしれませんが、そのちょっとした事の積み重ねだとも思います。
まずはコロナ明けまでに自分の中での
「行動実験」をもう一度練り上げ、
リスタートさせます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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