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#135_【読書】ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論/近藤康太郎(CCCメディアハウス)

最近ウォッチしている方のひとりに、地方創生などの分野における論客、木下斉さんという方がいらっしゃいます。
木下さんは、自分の身の振りを会社経営に見立てて考えようという趣旨で「ジブン株式会社経営」を提唱されています。

余談ですが、昨年6月木下さんが企画されている「狂犬ツアー」に参加したところ、対馬にも隠れファンが数人いることが判明しましたf^_^;)。「日本のすみっこ」にもいるところに、何か示唆するものがあるように感じます。

話を戻して、何をすべきかというところで、分かりやすいことのひとつに、noteを使い「#ジブン株式会社マガジン」を付けて発信しましょうということを話されていますが、発信の方法論が分からない、発信するネタが見つけられるか不安だ、という方も少なからずいらっしゃることと思います。
実際私のnoteも発信頻度にムラがあるとおり、継続することはとても難しいものですf^_^;)。

そのような方々のために、大変うってつけの本が見つかりましたので、ご紹介しますo(^-^)。
※特に、組織に属している方にオススメです。

著者の近藤康太郎さんは、おそらくいまも某新聞社に所属しているっぽいですが、新聞の仕事を差し引いてもガチの物書き(私は、執筆だけが物書きの仕事だとは思いませんので、その意味も含め)と言って差し支えないレベルの方で、新聞記事だけでなく著書の執筆や他メディアへの寄稿などもされています。
九州に移住してからは物書きの仕事のかたわら田んぼや狩猟を始め、最近では講演や文章講座を依頼される機会が増えているそうですが、参加者から「実在する人間なのか、確かめに来た」と言われることも。

ということで、小難しい内容をご想像された方もいらっしゃるかもしれませんが、ふだん読書の習慣のない方にも読みやすい内容と分量です。
そしてなにより、物書きをするためのエッセンスが凝縮されています。

※ガチで物書きをしたい方は、「三行で撃つ」「百冊で耕す」もあわせて読まれるのをオススメします。

新聞で見掛ける著者の記事は、時に自由奔放すぎて外部のライターが書いているのか?と感じたり、署名を見る前から誰が書いているのかが分かることすらあったりする、個性の立った文章だと感じます。「ニーズのない記事」なんかは、その典型でしょう。

しかし、組織に属していたら、普通そんなこと許されるわけがありません。記事を書きながら、野良仕事だの狩猟だの、もってのほかです。ヘタすれば、外部での執筆活動も。

それでは、<仕事>という場面において、どのようにそのポジションを確立していかれたのでしょうか。著者はさらっと、「どんな仕事の発注にも全部、「Yes」と答え、他人の2倍、3倍成果を出す」という、世の中の常識に照らし合わせれば至極まっとうですが、集団生活が苦手とも言う著者にしてはちょっと意外と感じることを書いています。
おそらくそのこころとなりそうな文章が、こちらではないかと思います。

クリエイターとは、ミュージシャンや画家やデザイナーや小説家やライターだけではない。いまのサービス産業に就いている人の多くは、営業でも広報でも、経理や総務であってさえ、結局、クリエイターだと、わたしは思うんです。仕事によって、自分を表現する。表現者としての職業人。

ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論/近藤康太郎 P39

サービス業というのはコミュニケートが武器だから。言葉によって人を、人の感情を、人の態度を動かすことだから。「サービス」というのは、究極的には、言葉を鍛えることです。

ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論/近藤康太郎 P77

どのポジションにいようが、誰が「お客さん」であるのかを意識し、そこに伝わり納得してもらえるような仕事をしていかないと道は拓かれない、ということを実感します。

しかし、来る者拒まず、がむしゃらに発信をしつづけたらどうなるだろうか、という疑問も湧いてきます。

とにかく<仕事>だけやっていて、それでいいのか?いいわけがない。つまんない人間になる。つまらないことを書くライターになる。
それよりなにより、まず、枯れます。アウトプットばかりしている職業人は、早晩、終わる。

ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論/近藤康太郎 P71

まさに、発信が目的化しているような状態ですね。

しかし一方で、量は質を凌駕するということが体現される感じに、「脳力」が上がったり、ストックが空になることによって新しい知識が吸収できたり、という話もあります。

そこで必要になる要素がインプット、すなわち<勉強>であり<遊び>であるということです。

勉強が重要であることは、言うまでもないことなので割愛しますが、<遊び>が大きなポイントになろうかと睨んでいますので、そこには触れておきたいと思います。

著者はこのように記しています。

<遊び>とは、「人間的なものを超える状態」である。

ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論/近藤康太郎 P106

ゆえに

<遊び>を遊んでやるんじゃない

ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論/近藤康太郎 P122

真偽はさておき、タモリさんが言ったとされる「真剣にやれよ!仕事じゃねぇんだぞ!」という感じでしょうか。

ここで言わんとしていることはおそらく、「夢中になるセンス」を磨け、ということなのだろうと思います。

最近私がnoteの記事を書いている中で、マニアの生態について触れることが増え、本格的に探究するタイミングが訪れたのだろうかと感じていました。
とことん調べたくなる<遊び>が、いつしか<勉強>になり、<仕事>へとつながっていくという「幸せの大三角」と非常に親和性が高く感じますので、その「大三角」がどのように形成されるのかとあわせて、研究にチャレンジみようと思いましたo(^-^)。

変化の引き金となる<事故>の絡み方も含めて…f^_^;)。

※個人的な印象として、本の内容の本質はまったくチャラくありません。おそらく、「違うじゃねぇかよ!」と文句を言われる方もいらっしゃることでしょう。ただ、本文の論旨をなぞっていくと、このタイトルがピッタリはまるだろう、という感じはします。

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佐藤雄二_ビーコンつしま
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